この世界、知らんことだらけ:Vol.5 働きすぎ?モグラは一晩で90メートル掘る??

さぁ、今週も金曜日になりました。
福岡を語る上で、忘れてはならない偉人伝。
毎週金曜日のお約束。
今日は、久留米市出身の菊竹清訓(きくたけ きよのり/1928年~2011年)
未来都市を描き続けた建築家のお話です。
未来を恐れず“広がり”を味方にした建築家・菊竹清訓
あなたは最近、
変わらないといけないのに変われない…
このままで将来は大丈夫だろうか?
そんな漠然とした不安を抱えることはありませんか?
そんな時こそ思い出したい人物がいます。
福岡県・久留米市が生んだ建築家、
菊竹清訓(きくたけ きよのり)氏。
菊竹清訓の生き方には、
“予定通りじゃなくても未来は育つ”
そんな温かい教えが詰まっています。
1. 久留米で育った、好奇心のかたまり
1928年、久留米市に生まれた菊竹清訓。
幼い頃から「なぜ?」と考えるのが大好きで、
大人を質問攻めにして困らせるような少年でした。
おとなしいけれど芯は強い。
興味のあるものに出会うとまっすぐ向かっていく。
そんな性格は、のちに“常識にとらわれない建築家”
になる土台となっていきます。
2. 常識の外にある「未来」を見ていた
戦後、人々が「元の暮らしに戻りたい」と願っていた時代。
そんな中で菊竹清訓は、ひとり静かにこう考えていました。
元に戻す必要はない。
未来に合わせて、新しく生まれ変わればいい。
菊竹清訓の頭の中には、
海に浮かぶ都市、広がり続ける家、変化しながら成長する街…
当時は笑われてしまうような未来のアイデアがいっぱい詰まっていました。
それでも菊竹清訓はやめませんでした。
なぜなら——
“変化を恐れないことこそ、未来を広げる力になる”
と、心から信じていたからです。
3. 世界が驚いた「成長する建築」
—— 大阪万博・エキスポタワー
1970年、大阪万博で菊竹清訓は「エキスポタワー」を設計します。
ただの塔ではなく、
時代が変わることを前提にした“未来のための塔”。
「都市は生き物だ」という菊竹清訓の思想が、
初めて大きな形になった瞬間でした。
このタワーは2006年に解体されましたが、
菊竹清訓は悲しみません。
建築も人生も、壊れることは“終わり”ではなく、新しい始まりだから。
4. 菊竹清訓が教えてくれる、心がラクになる3つのメッセージ
だからこそ、私たちはその生きざまを通じて得ることがあるのではないでしょうか?
その生き様からは、心がラクになる3つのメッセージが伝わってきます。
「変わることは怖くても、悪いことではない」
変化は不安のもと。
でも同時に、次のステージへ進むサインでもあります。
未来は固めるものではなく“広げていくもの”。
「やりたいことは、笑われても続けていい」
初期のアイデアは“突拍子もない”と言われ続けました。
でも菊竹清訓は、笑われても歩みを止めませんでした。
続けたからこそ、世界が振り向いた。
「終わりは、新しい始まりをつくる」
建物が壊れることも、新陳代謝の一部。
人生も同じで、失くすことは“終わり”ではなく、
未来が育つためのスペースになるのです。
5. あなたの人生にも“メタボリズム”を
菊竹清訓の建築思想“メタボリズム”とは——
「成長し、変化し、その時々の自分に合わせて姿を変える」こと。
これはそのまま、私たちの生き方にも重ねられます。
うまくいかない日があっても、
昨日の自分とつながらない日があっても大丈夫。
あなたの人生も静かに、確実に、
“新しい未来へ向かって広がり続けています”
6. 最後に
もし今、変化に疲れていたり、
これからの未来がぼんやりと不安なら——
久留米の少年が
“未来を怖がらずに、広げることを信じた”
その姿を思い出してください。
予定通りじゃなくていい。
その“ゆとり”が、未来の味方になるから。
変わる勇気より、 変わる自分をゆるす優しさを。
その優しさを、今日ひとつ、心の中に置いてみませんか。



