報告のスキルをさらに磨くための上級テクニック
“いい人”として過ごしてきた時間は、誰かの期待に応えることで埋まっていた。
頼られること
空気を読むこと
予定を合わせること
時には自分の時間を割いてまでやってしまう。
それがいつもやっていた事だったし、当たり前だって思っていた。
ですが、人っていうものは、その恩恵を当たり前にしてしまう生き物なんですよ。
だからこそ、少しずつその役割を解いて、自分の時間を作ってみる。
次にやってくるのは、その時間をどう活かすかという壁。
予定表を見れば、なぜか“他人優先の希望カレンダー”になっている。
「断る」って、こんなに難しかったっけ?
今回は、断るかどうかを選択する力を、どう育んでいくかを書いてみます。
断ることがこわいのは、関係を壊したくないから
断ったら嫌われるかも
申し訳ないと思われるかも
わたしが我慢すれば済むことだから
そんなふうに感じてしまうのは、関係を大切にしてきた証。
だからこそ、断ることが「壊すこと」のように感じてしまう。
ですが、断ることは、関係の質を整えることでもある。
自分の時間を守ることは、相手を拒絶することではなく、
自分との関係を大切にすること。
それに、断ったあとに「ちょっと気まずい」と思う自分がいたら疑問を持ってくださいね、
向き合っていくことが、断ることを育む一歩。
断る練習は、言葉の選び方から始まる
断ることがこわいときは、まず「どう言えばいいか」がわからない。
だからこそ、断る言葉の練習が必要になります。
たとえば
- 次回に都合が合えばぜひ!
- 残念です~。また声をかけてください。
- 楽しそうな機会に参加できずに辛い。皆さんで楽しんでくださいね!
- お声掛けありがとうございます。今日はパスします!
という感じで、10回に一度は顔を出す程度にしてもいいんですよ。
断ることは、関係を壊すことではなく、境界を整えること。
無理をする必要もありません。
そしてその境界は、相手との距離感をちょうどよく保ってくれることが良い感じ。
断ることで、自分の時間が育っていく
断ることができるようになると、
自分の時間が少しずつ“自分のもの”になっていく。
- 「誰かの予定」ではなく、「自分のペース」で動ける
- 「やらなきゃ」ではなく、「やりたい」で選べる
- 「誰かの期待」ではなく、「自分の感覚」を信じられる
最初はそわそわするかもしれません。
「断ってしまった…大丈夫かな…」と気にしてしまうこともあるかもしれません。
ですが、何度か練習してみると、意外と世界は崩れない。
むしろ、ちょっと広がる。
気持ちも軽くなる自分が育まれます。
断りすぎると成長の芽を摘んでしまうこともある
断ることは、自分の時間を守るために必要。
でも、すべてを断ってしまうと、世界との接点が減ってしまうこともある。
たとえば:
- ちょっと面倒だけど、やってみたら意外と楽しかった
- 断ろうと思ったけど、話してみたら価値観が変わった
- 苦手だと思ってたけど、やってみたら自信につながった
こうした経験は、“断らなかったからこそ得られたもの”。
だからこそ、断るかどうかを選ぶときには、
「今の自分にとって、これは守るべき時間か、育てるべき時間か」
という判断基準を持つことも大事。
まとめ
“いい人”をやめて、自分の時間を作ったあと、
次に必要なのは、その時間を守ること。
断ることは関係を壊すことではなく、
自分との関係を整えることでもある。
言葉の選び方から始めてみる。
小さな断り方を練習してみる。
そしてときには、「受け取ってみる」ことも選んでみる。
その選び方が、これからの自分の時間と関係の質を変化させていきます。




