田主丸の革新者たち:若竹屋酒造場と巨峰ワインから心の在り方を学ぶ
“期待される自分”を演じてきたからこそ、言えなくなってしまう事柄。
「本当はこうしたい」と思っても、言えない。
「それは違う」と感じても、飲み込んでしまう。
そういう人って良く見かけます。
そして、口々に関わる人たちから言われるのは。
あの人は、とてもいい人
頼れる人なんだよね
気配り上手で、その場の空気が読める人
——そう見られてきたから、そう振る舞わざるを得なくなる。
その役割の中で、自分の本音が少しずつ遠ざかっていくんです。
今回は、「期待される自分」と「本当の自分」のあいだで揺れる気持ちに、どう向き合えばいいのか書いていきます。
役割に染みついた自分像
悪く思われたくない
嫌われたくない
しっかりしなきゃ
空気を乱したくない
頼りがいがある自分でいたい
それが続くと、「そういう人でいなきゃいけない」と思うようになって、
本音を言うことが、“役割を壊すこと”のように感じてしまうようになってしまいます。
そんな中で素直になることが大事になってきます。
素直になるのは自分の無理を手放す勇気が必要。
これまで守ってきた自分像を、少し手放すことでもある。
だからこそ、こわいし、戸惑う。
“いい人”をやめようとすると、罪悪感が出てくる
断ったら申し訳ない
期待を裏切るかも
わたしが我慢すれば済むことだから
そんなふうに感じてしまうのは、長く“いい人”として振る舞ってきたから。
その役割を手放そうとすると、罪悪感や不安が湧いてくるのは自然なこと。
でもその感情は、「自分を抑えて誰かを大切にしてきた証」なのかもしれません。
辛いなと思い始めたなら、すぐに変えたり、手放す必要はないので、
まずは、「罪悪感があること」を否定せずに見つめてみることから始めてください。
それだけでも、自分との関係が少しずつ変わり始めます。
罪悪感を少しずつ手放しながら心の縛りを解く
罪悪感があるからといって、自分の気持ちをずっと隠し続けるのはストレスがたまるばかり。
「言えない」と思っている自分から、小さなことから伝える自分を育んでみる。
たとえば、いきなり本音をぶつけるのではなく、
“言えなかった気持ち”を、自分の中で言葉にしてみること。
あのとき、本当は断りたかった
本当は、少し休みたかった
わたしばかり頑張ってる気がして、つらかった
こうした言葉を、ノートに書いてみるだけでも、自分との距離が少し縮まります。
そして、産業カウンセリングを受けてみるとなおよし。
思考が整いやすくなります。
次第に役割という認知の縛りを解いていくことができ始めます。
まとめ
“いい人”をやめられない。
少しずつ役割に縛られ始めて、知らぬままに自分の本音が見えなくなってしまう。
その場の気持ちが苦しいことすらわからないままに過ごすと全てが嫌になってしまうことも。
こうあるべきという気持ちが顔をもたげてきたなら、疑ってみてください。
その先に、選び方も、関係も、静かに変わっていく時間が待っています。




