動こうと思うほど、ためらってしまう

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:心のあり方のヒント

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優先順位のズレに気が付くと修正したくなるのが心理

自分の優先順位に気づいたとき、少しずつ選び方を見直したくなる。
でもその瞬間、心の中にふっと現れるのは——

これを言ったら、誰かを困らせるかも
空気を乱すかも
わたしだけ、楽をしてると思われるかも

動こうと思うほど、ためらってしまう。

そのためらいには、ちゃんと理由がある。
今回は、「気づいたけれど、動けないわけじゃない。でも動くのがこわい」と感じるときに、どう向き合えばいいのかを書いていきます。

ためらいは、関係を大切にしている証

そんなふうに思ってしまうのは、

断ったら嫌われるかも
休んだら迷惑かけるかも
自分だけ楽をしてると思われるかも


周囲との関係を大切にしている証です。
だからこそ、選び直すことが「わがまま」や「反抗」に見えてしまう。
でもそれは、誰かを思いやる気持ちがあるからこそ、ためらっているだけ。

関係を壊さずに、自分の気持ちを守る方法は、すぐには見つからなくても、探してみる価値はあると思うんです。

それが両立できるかどうかは、誰しもすぐにはわかるものでもありません。
ですが、どちらかを諦めなくてもいいかもしれません。

ためらいを越えるために、できること

選び方を見直したいと思ったとき、いきなり行動する必要はありません。
まずは、「伝え方」を整えることから始めてみる。

たとえば

  • 最近ちょっと疲れてて、少しペースを落としたいと思ってる
  • この予定、いったん見直してもいいかな
  • 今は難しいけど、また余裕ができたら協力したい
  • 自分の時間も少しだけ大事にしたくて

こうした言葉は、相手を責めず、自分の気持ちを静かに伝えることができます。

摩擦を避けるには、“選び直す理由”を共有することが、何よりの緩衝材になります。

ためらい続けると、見えなくなるもの

ためらいが続くと、やがて「自分の気持ちを言えない関係」ができあがってしまいます。

  • 断れない人になる
  • 頼まれやすい人になる
  • 疲れていても笑ってしまう人になる

それは、関係を守っているようで、自分をすり減らしている状態。

ためらい続けることのほうが、長い目で見れば、関係にも自分にも負担になることがあります。

まとめ

動こうと思うほど、ためらってしまう。
その気持ちは、誰かを大切に思っている証。

ですが、自分の気持ちを後回しにし続けると、関係も自分も、少しずつ疲れてしまう。

  • ためらいを越えるには、伝え方を整えること。
  • 選び直す理由を、静かに共有すること。
  • 優先順位は、気づいた時から、少しずつ見直していくこと

その見直しが、関係の質を変えていくことにつながるものですよ。

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鎌田千穂
専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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