それ、本当に自分で選んだこと?:トレードオフと優先順位のズレ

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:心のあり方のヒント

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自分の考え方に疑問を持つ

生活のために働く…。
この言葉は、どこか当然のように使われています。

ですが、その“当然”の中で、考えることは
私たちは何を優先にし、何を後回しにしているかということ。

働くことには、選択が伴います。
けれど、選んだつもりで、実は選ばされていた。

そんな感覚に気づいたとき、
「それ、ほんとうに自分で選んだ?」という疑問が生まれます。

このブログでは、「トレードオフ」という考え方と、
日々の中でずれていく優先順位について書いていきます。

「トレードオフ」って、どういうこと?

「トレードオフ」という言葉は、少し堅く感じるかもしれません。
簡単に言えば、「何かを選ぶと、別の何かをあきらめること」。

たとえば:

  • 残業をすれば収入は増えるけど、家族との時間は減る
  • やりがいのある仕事を選べば、収入が少なくなることもある
  • 安定した職場を選べば、挑戦する機会は減るかもしれない

こうした「どちらかを選ぶと、もう一方が手に入らない」状況が、トレードオフです。

選んだつもりが、選ばされていた?

先ほども書いていた「生活のために働く」という考え方。
ですが、この言葉が強すぎると優先順位がズレます。

他にも、本当は大事にしたかったことなどを率先して後回しにする。

本当は週に一度は休みたい
本当は子どもと夕飯を食べたい
本当は心に余裕を持ちたい

そんな気持ちがあったとしても、家計や職場の都合、周りの期待に追われる。

そのうちに、
「本当はこうしたかった」
という気持ちや行動はすべて後回し。


気づけば、
休みたい気持ちも、
家族との時間も、
自分の体調も、

生活のために我慢する“当たり前”の中に埋もれてしまうんです。

そして自分に言い聞かせる
「自分で選んだんだから仕方ない」

そのことを繰り返していくと、それが当然のことだと思い込んでしまう。
それが優先順位がずれていく過程。

自分を取り戻す第一歩は “違う” と気づくこと

この「勘違い」に気づくことが、心を守る第一歩。

「それ、ほんとうに自分で選んだ?」と問い直してみるだけ。

優先順位のずれを軌道修正する。
そのことで少しずつ、「しかたない」という気持ちが違うことに気が付くようになってきます。

対策のヒント

書き出してみる

「今、何を優先している?」
「本当は何を大事にしたい?」

誰かに話してみる

「最近、ちょっと違和感があって…」と話すだけでも整理される

小さな選び直しをする

週に一度だけでも「自分の時間」を優先してみる

選び直すことは、わがままではありません。
それは、自分の優先順位を取り戻す行為です。

まとめ:選び続ける力は、誰の中にもある

「トレードオフ」という言葉の裏には、
本当は守りたかったものが、現実の都合で後回しになってしまうことがあります。
そのズレに気づくことが、働く人の心を守る第一歩。

「それ、ほんとうに自分で選んだ?」
この問いを、自分に向けてみるだけ。

そして、自分が考える「しかたない」という気持ちを横に置いて、優先順位のズレを軌道修正しましょう。

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鎌田千穂
専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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