【職場の静かなる革命】力が支配する現実と、被害妄想が招く誤解の狭間で

さて、今年も9月は変わりなく。
時期的なお約束のように始まる八つ当たり現象。
産業カウンセリング中の”あるある”について書いていきます。
なんでそんな言い方されなきゃいけないの?
ちょっと質問しただけで、火が付いたように攻撃的に言われることがある。
そんな時に感じるのはびっくりしたと同時に
別に私、何もしてないのに…。
ただ、わからないから聞いただけじゃん。
そんなふうに、誰かの言葉や態度に戸惑うことや傷ついた経験はありませんか。
それが“八つ当たり”だったとき、
その人の中では、何かがうまく処理できないまま溜まっていたのかもしれません。
そしてその感情の出口が見つからず、
たまたま近くにいた人に、こぼれてしまった。
それが、心の中の“誤作動”になります。
時間軸のズレも八つ当たりを生み出す
他にも八つ当たりの原因では、時間軸のズレもあるんですよね~。
例えば、
自分が知りたいから質問した。
作業や仕事に集中している最中で、相手から3時間後にレス。
ですが、見た相手は、「いま直ぐ」の行動。
タイムラグが発生していることは思いもよらない。
見た内容の返事のみ行う。
質問した本人にとっては3時間前の過去の話。
忘れていたりして、頭の切り替えができないと「これなんだ???」となるのです。
産業カウンセリング中の良くある話
ある方が「最近、同僚のちょっとした一言にすごく反応してしまうんです」と話してくれました。
その同僚は、何気なく「まだ終わってないの?」と言っただけ。
ですが、その言葉が刺さって、イライラが止まらなかったそうです。
話を聴いていくと、その方はずっとその仕事のことを気にしていた。
何度も考えて、何度も手をつけようとして、でもまだ終わっていない。
「ちゃんとやらなきゃ」と思い続けていたのに、うまく進まない。
その自分への苛立ちが、誰かの言葉に乗っかって、外に出てしまった。
このようはお話は良くある。
そして、9月ごろに何故か増えるのです。
八つ当たりは“反応”
八つ当たりって、疲れているから起こるわけじゃありません。
むしろ、エネルギーがみなぎっている。
単に、そのエネルギーが、うまく行き場を見つけられない。
そうすると、ちょっとした刺激に反応して、誤作動のように外に漏れ出す。
なんで私ばっかり??
どうせ私なんて…。
…そんな言葉が浮かんだときは、自らを自らで内省する必要がありますよ。
じっくりと自分の心に向き合ってみるだけ。
気が付かれる多くのことは、自分の中の“処理しきれなかった気持ち”のサインがほとんど。
そんなことに気が付かれたなら、産業カウンセリングの予約を取ってくださいませ。
まとめ
八つ当たりは、心の中の“誤作動”。
誰かを傷つけたいわけじゃなくて、
自分の中の感情が、出口を見失ったときに起こるもの。
誰かを責めたくなる前に、
自分は何に反応しているんだろう
何が処理しきれずに残っているんだろう
そんな問いを、自分に向けてみること。
それだけで、感情の行き場が少し変わることがあります。
そして、誰かを傷つけずに、自分を守る方法が見えてくるかもしれません。



