自己関連付けのトラップ:本当の問題はどこに?

「今日、何もできなかった」って思った日。
周りの人たちは勉強してる。
就活してる。
資格も取ってる。
それなのに私は今日も、気がついたらぼんやりスマホを見てて、
特に何もしていないまま1日が終わろうとしている。
そんな自分に、
「私ってダメだな」
「なんでこんなに動けないんだろう」
って、責めたくなる日って誰にでもあります。
1. “何もしてない”って、本当にそう?
たしかに今日は、何かを「成し遂げた」わけじゃないかもしれない。
ですが、今日1日を生きるために、あなたの心と体はずっとがんばっていたはず。
ベッドから起きて、服を着替えて、外の空気を吸った。
目の前の仕事や授業に集中できなかったとしても、「出よう」と思って向かった。
それは、ちゃんと「動いた証拠」。
“目に見える成果”だけが、がんばりじゃあないんだな。
自分が欲しい手ごたえがあって喜ぶのも違うんだな。
2. 比べるなら、昨日の自分とだけ
SNSには「今日こんなことしました」っていう人の投稿があふれてる。
資格試験合格!
内定ゲット!
大阪万博行ってきました!
素敵な景色を堪能してます!!
みたいな写真が流れてくると、
何もしていない自分が急にすごく小さく感じてしまう。
でも、それは「その人のハイライト」だけ。
その裏にあるしんどさや迷いは、画面には映らない。
比べるべきなのは他人じゃない、昨日のあなたです。
…とはいえ、比べたくなるんだよね。
優越感に浸っても劣等感に苛まれても、わかっているのに気になる。
そんな時は、スマホの電源切っておこう。
3. “がんばらない日”も、立派な1日
ときには、がんばらない選択が必要な日もある。
心のエネルギーが減ってるときは、無理に走っちゃダメ。
- 好きな音楽をかけて、ぼーっとする
- ノートを開かずに、カフェに入ってぼんやりする
- 誰とも話さず、静かに過ごす夕方
そんな風に自分のペースで過ごすあなたは十分ステキ。
おわりに:「何もしなかった日」が、大切だったりする
人には、準備期間ってあります。
芽が出るまで時間がかかる種の方が多い。
見えないところで、ちゃんとあなたの中では何かが育っている。
だから、「何もしてない」と思ったときこそ、
「ちゃんと、自分を癒した日だったんだ」と言ってあげてください。
あなたは今日も、自分を労わって在りのままで過ごした素敵な人なんです。



