腰痛で営業妨害事件

痛みが教えてくれた、商売のやさしさと気配り力

私の腰が静かなる反乱。
ある朝、腰が言いました。

あーた、ちょっと働きすぎ。
そろそろストライキに入らせていただきます。

無言の圧力というか、痛みのプレゼン連打。
予定はびっしりなのに、完全なる営業妨害。
一日何とか過ぎ去り、夕方に整骨院に電話をかける私。

先生、朝起きたら腰がめっちゃ痛くて、いまとても辛いっす。

緊急枠の存在に、心がふっとほどける

実は、予約一杯なんですが…。
緊急来院用に枠を開けてるので、今すぐどうぞ。

えっ…そんな優しさ、ある？
整骨院って、治療院じゃなく“駆け込み安心所”だったっけ？

その一言で、腰より先に心がふわっと軽くなる。
「迷惑かも…」という遠慮心が、「連絡してよかった」に変わる瞬間。
先生の存在が、もう“人間ホッカイロ”。

気づきのセンサー、商売の真髄

施術中ふと思う。
商売って、「察する力」と「余白づくり」なんじゃないか。

ただ枠を開けてるんじゃなく、
「誰かが困った時に、ちゃんと助けられるように」
先回りして用意されていた安心。

それって利益を超えた“営み”であり、信頼の土壌づくり。
整骨院の先生は、技術者であり、空間づくりの達人。
そして何より、心の「受け入れ係」だった。

腰痛で営業妨害事件から得たヒント

身体が動くって大事。
目が見えるってありがたい。
ご飯がおいしいと感じられる嗅覚と味覚。

健康というものはあって当たり前ではありませんね。

だから私も、困っている人に、そっと「どうぞ」と言える“枠”を持っていたい。
そんなことをしみじみと感じる夕暮れ時でした。