コミュニティって“盛況”とイコールじゃなかった話

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:やる気を維持するヒント

コミュニティ

イベント主催してると、自分の存在が“会場の鍵の人”になってる瞬間ありませんか。
鍵を開けて、椅子を並べて、笑顔で迎えて…。

終わったら誰よりも遅く帰って、ゴミ袋を片手に「今日、どうだったんだろう」って独りごと。
最近の私はまさにそれ。

ですが、そんな日こそ見えてきた“本当はどうしたかったんだろう”という問い。
今日は、そんなぼやきと棚卸しを書いてみようと思います。

01|人は集まった。でも「場」はどこに?

華やか成分多めの人が来ると、場が一気に華やぐ。
人が集まって、言葉が飛び交って、手応えもある。

盛況。ですが、どこか空っぽ。
誰かが照らしてくれた光のまぶしさが、余計にその空白を浮き彫りにする。

02|「共創」という幻想と現実

最近、“共創”という言葉にちょっとした違和感を覚える。
誰かが何かを仕掛けると、空気が動く。

ですが、その熱は「誰の問いにもなってない」まま終わることがある。
自分の言葉じゃない「うんうん」に乗って、気がついたら、誰も問いの火を持っていない。

そして私は、毎度同じ位置で椅子を並べ続けてる。
挙句には、いつもと同じ人じゃなくて違う人を集めてよと言われることも。

この場所は、何のために始めたんだっけ。
みんな、お客さんなんだよね。

03|私は裏方じゃない。「芽」を育てたかった

私は誰かを引き立てる照明係になりたいわけじゃなかった。
光の加減を調整する“配線の人”でもなくて。

やりたかったのは、
「誰かのちいさな問いを、誰かがそっと受けとめる場」をつくること。
それがまだちゃんと根づいていない今の場に、焦りと情けなさと、ほんの少しの誇りがある。

04|問いを耕せる場をつくりたい

私は今でも、こんな場を育てたいと思っています。

  • 拍手よりも、うなずきが生まれるような。
  • 声の大きさよりも、沈黙の間に価値を置けるような。
  • 誰かの「わからなさ」が、「問い」として大切にされるような。


それができるのは、たぶん“答え”を出すことじゃなくて、
問いを耕す仲間がいることなんだと理解が深まる。

終わりに|「場をつくる人」たちへ

これは、自分へのメモでもあるけれど、
同じように場をつくっている誰かに届いたらうれしいなぁと思いつつ書いています。

華やかな日も、モヤモヤした日も、
ぜんぶが「育てる」に向かっていけるように。

今日も私は、呼びかけて椅子を並べる。
ちょっと背中痛いけど、問いを掴むまで試行錯誤しつつやっていく。

#コミュニティ主催のリアル
#問いからはじめる場づくり
#今日も椅子並べてる
#照明係じゃないのよ私

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鎌田千穂
専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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