伝えたつもり、聞いたつもり:言葉が届くまでに生まれる認識のズレ
先日、取引先から「お手紙が届いています♪」と写真が送られてきました。
送り主は、4年前に受講してくださった方。
テレビで私を見かけ、懐かしさを感じて、わざわざお手紙を書いてくださったそうです。
この話を聞いたとき、なんとも言えない温かい気持ちが込み上げてきました。
手書きの手紙の尊さ
人の記憶の中に残り続けていること、その思いが「手紙」という形で届けられること。
…それって、すごく特別なことです。
今の時代、メッセージなら数秒で送れる。
SNSで「いいね」を押せばそれなりに気持ちが伝わる。
ですが、わざわざ時間をかけて言葉を綴り、手紙という形で思いを届けることは、もうあまり見かけなくなった気がします。
手から手へ受け継がれている想いって大きいもんだと感じます。
つながりが簡単になったからこそ、薄くなっていくもの
スマホがあれば、誰とでもいつでも繋がれる。
けれど、「繋がる」ということが簡単になればなるほど、深いつながりが希薄になっていく気がしませんか?
例えば、再就職支援の場でもそれを強く感じます。
情報はすぐに手に入るし、オンライン講座も充実している。
それ自体はとても素晴らしいこと。
ですが、「ただ知識を得る」だけでは、人の変化は生まれにくい。
大切なのは、知識以上に 「人との対話」や「共感」。
誰かの言葉に刺激を受けたり、共感したり、そこから自分の価値観が変わっていく。
そうした経験が、人の可能性を広げてくれるのだと思います。
再就職支援が果たすべき役割
昔と比べて、働く価値観も変わってきました。
「安定」よりも「柔軟性」や「自己実現」を重視する人が増え、それに伴い、必要なスキルや仕事の探し方も変わっています。
これからの再就職支援に求められるものは、
「人とつながりながら、自分自身の価値を見つけていく場」
ではないでしょうか。
学びの場がただの「情報の提供」に終わるのではなく、人と人が出会い、心を動かし合える場所であること。
その場が、人が本来持っている力を引き出し、未来に向かって歩むきっかけとなること。
それこそが、これからの時代に必要な支援なのだと感じています。
変わらないために変わり続ける
この取り組みが、どんな形で実を結ぶのかは分かりません。
数年先かもしれないし、もしかすると数十年かかるかもしれない。
ですが、長く続けてきたからこそ、見えてくるものがある。
変わらないために、変わり続ける
そんな気持ちで心を労い、未来を見据えて励みにし、和らぐ心で柔軟に整え、これからも歩んでいくことって大事だなと考えていました。
そして何より、こうして人とつながることの大切さを改めて感じられる機会があることに、心から感謝をしています。
お手紙を有難うございます。
出来事は木漏れ日のように影もあれば光もある。
辿る行く末はすべて明るきもの。
そして最善の答えはいつも未来でしか手に入れることはできません。
どうぞお健やかで笑顔が溢れる日々でありますよう願っています。
(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾





