ムカッとする気持ちを吹き飛ばそう!アンコンシャスバイアスとアンガーマネジメントのススメ

「ありのままでいい」の続編。
……一見すると美しい言葉。
ですが、世の中を見渡すとこのフレーズがちょっとしたトラブルの種にもなっています。
目次
そう、本当の「ありのまま」を知らずに履き違えてしまうと、気づけば周囲を振り回す「傍若無人」の怪物に早変わり…。
今回は、そんな自由と責任の微妙な境界線を掘り下げてみます。
1. 勘違いありのままの生態:その感覚は迷惑かも?
「ありのまま」の勘違い例をチェックしてみましょう!
良くあるお話を例題にあげます。
例その1:「自分、ありのままでいいんだ」と堂々宣言するニート
仕事そっちのけでギャンブルやゲーム三昧。
両親にお世話をしてもらっていることが当たり前。
「生きてるだけでオッケーでしょ?」が信条。
「裕福な生活の自慢話?単に自己弁護しているだけだよね!?」
例その2:SNSでの自己肯定劇場。
「私、努力できない自分も大好きだから!」とポジティブな自己愛をアピール。
ところが周囲から見ると、目の前のことを後回しにしているだけ。
周囲の人が何かしてくれることが当然だと思っていない??と険悪な雰囲気。
ただの現実逃避にしか見えず、SNSでは既読スルーが増える始末。
もはや「単なる痛い人」だと言えます。
2. 勘違いから傍若無人への進化:ちょっと待って!
この「勘違いありのまま」、エスカレートすると「傍若無人」にアップグレード。
例えば…
周囲にこう言い放つ
「自分の考えを実践してよ。私ってってこういう人なんだからわかってね!」。
いやいや、それ「ありのまま」じゃなくてただの押し付けですよ。
「自分の目標は〇〇!そのために〇〇をする必要がある。あなたのためにもなるからやって!」と、自分の欲求を通すためなら他人の都合なんて知ったこっちゃない。
あなたのためと言いつつ、自分の利益のために人を使うことを正当化。
王様か女王様きどりの「わがまま劇場」の始まり。
自分の正当性を疑わないその姿に、周囲はムカムカして脱力。
次第に距離を取り始めます。
3. 本当の「ありのまま」は、自分も相手も気持ちいい
一方で、本来の「ありのまま」は、互いにとても気持ちいいものです。
それは自分の弱さを認めながらも、現実に向き合い、前向きに改善を目指す姿勢を持つことだから。
では、考えてみてください。
職場でミスをした時、あなただったら、どちらの言葉を発すると心が軽くなりそうですか?
A:「教えてくださりありがとうございます!次にミスをしないためのヒントになることを教えてください。」
B:「すみません。自分の至らなさのせいで、多大な迷惑をおかけしました。次は失敗しないように頑張ります。本当に申し訳ありません。」
言葉に出してみると感じることがありませんか?
Bの場合は、罪悪感と劣等感で自分を煽って、行動をすることをためらうスイッチオン。
Aの場合はうまくいくことを探して次につなげようという気持ちから、行動的になりやすい。
Aの場合が、相互尊重の関係づくりや調和を目指した行動として「ありのまま」の姿に近くなるものです。
4. 勘違いと傍若無人を防ぐためのヒント
では、どうすれば自由を正しく使いこなすことができるのでしょう?
他人のことを悪く思ったら自分はどうかを振り返る
相手を批判する気持ちがある場合、自分も同じことをしてることがないか振り返る。
「自分の行動が周りにどんな影響を与えている?」と自己分析するとOK。
例えて言うなら、他人の靴を履いてみる
相手が経験したことを自分も経験すること。
相手の立場になって考えることができて、配慮の感覚が身につきます。
努力の小さな一歩を大事にする
完璧を目指さなくてもいいんです。
昨日より少し成長していれば、それが前進!
5. まとめ:本当の自由は調和の中にあり
「ありのまま」とは、自由に自分らしくあることと同時に、他者との関係性を大切にすることでもあります。
一方で、「傍若無人」はその自由を周囲に押し付けてしまう危険な形態。
これを避けるには、責任と努力のバランスを取ることが重要です。
もし、傍若無人で単なるわがままな人が「自分はありのままでいいんだ!」とあなたに言ったら、こう伝えてみるのもいいかもしれません。
「それ、ありのままじゃなくて、ありえないままじゃない?」
このひと言で、感情的になる方でしたらお別れをしてもいいかと。
相手が「どうして?」と聞く耳を持つ方でしたら、自分の嫌なことや感じていることを話す機会が生まれます。



