頑張り屋だからこそ持っている、5つの強み
チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービスです。
チホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。
前回の記事では「拡大解釈と過小評価」について紹介しました。
今回は、あなたも知らずにやっている!?
【思い込みと偏見による歪み】の一つ、「レッテル貼り」について掘り下げます。
レッテル貼りとは、一度の出来事や行動を基に他者に固定的なイメージを持つこと。
そのことで、私たちの認知に大きな影響を与えます。
では、さっそくこのテーマを解説します。
レッテル貼りってなに?
レッテル貼りとは、特定の出来事や行動を基にして、個人やグループに対して一貫した特徴や性格を決めつけること。
この思考パターンは、偏見や先入観を助長し、対人関係や自己評価に悪影響を及ぼします。
そうですねぇ。
よくあることの一つに、過去に嫌な思い出につながった人がいたとします。
似たような雰囲気をしている人を見て「あのとき、嫌な思い出を作った人に似ているから、きっとこの人も同じように嫌な思いをさせるんだ。」とレッテルを貼る。
相手にとっては、そんな人知りもしません。
ですが、レッテル貼りをしたあなたが勝手に苦手意識を持つのですから、レッテル貼りをされた人は迷惑なお話。
他にもどんなことなのかを例えて言うなら
仕事の場面だと・・・。
同僚が一度ミスをしただけで「彼は常にミスをする人だ」とレッテルを貼る。
このことで、その人の他の貢献や努力が見過ごされてしまいます。
家庭の場面だと・・・。
家族が一度忘れ物をしただけで「いつも忘れ物をする」とレッテルを貼る。
このことで、その人のその他の行動や良い面が無視されてしまいます。
友人関係だと・・・。
友人が一度約束を破っただけで「彼は信頼できない」とレッテルを貼る。
このことで、その人の話のすべてが不信感でしかない。
いつも疑ってかかり、「次もまた絶対に約束を破る人」と決めつけてしまうので、人間関係が冷え込んでしまいます。
レッテル貼りの背後にある心理
レッテル貼りの背後には、私たちの脳の仕組みが影響しています。
そのことを理解するとイライラすることや腹を立てるコトは無意味だとわかるかと。
脳というのは情報を簡素化しようとする働きがあります。
いわゆる、できるだけ脳を使わないで良いようにしたがる怠け者。
そのため、一度の出来事や行動を基に他者を評価することで、脳は情報の処理を効率化したい。
考えなくて良いように簡素化することを選択しがち。
知らぬ間に偏見や誤解を生む原因となる心理が生まれてしまうのです。
レッテル貼りの影響と対策
人間関係の悪化
レッテル貼りは、人間関係に悪影響を与えます。
相手の行動を一貫して決めつけることで、誤解や摩擦が生じます。
相手の意図や状況を理解しようとする、頭を使うことへ意識を向ける姿勢が大切。
自己評価の低下
自分に対してもレッテルを貼ることで、自己評価が低下します。
「自分はいつも失敗する」と決めつけることで、自信を失います。
そのことで、自己成長の機会を逃してしまいます。
偏見の助長
レッテル貼りは、偏見を助長します。
私はこのことをレッテル貼りスイッチと言っています。
特定のグループや個人に対して固定的なイメージを持つ。
そのことで、多様な視点や意見を受け入れることが難しくなります。
そうですねぇ、私が良く出くわすのは西鉄バスの減便の話をする際。
打合せ時間が読めないことで、下記のように西鉄バスの減便の話をするんです。
「いま、西鉄バスが減便で困ってます。これまで8本あったバスの本数が、一時間に2本になったんです。」とお伝えすると決まって、「地方や田舎は大変ですね~。」と言われます。
「私は福岡市内在住ですよ。」とお伝えすると、「え?そうなんですか?」と答えが返ってきます。
このことが「田舎はバスの本数が少ない=本数が少ないのは田舎」という固定観念によるレッテル貼りの例です。(笑)
レッテル貼りの良い面
レッテル貼りにも、実は良い面があります。
特定の特徴やスキルを持つ人を見分けることで、効率的に情報を処理しやすくなります。
また、グループやコミュニティの中で役割を分担する際にも役立つことも。
レッテル貼りを変化するアプローチ
客観的な視点を持つ
レッテル貼りを変えるためには、客観的な視点を持つこと。
相手の行動や言動を一度きりのものと捉えず、全体像を見ようとする姿勢が大切です。
寛容な心を持つ
相手に対して寛容な心を持つことで、レッテル貼りを防ぐことができます。
誰しも失敗やミスをすることがあります。
それがその人全体を決定づけるわけではないことを理解しましょう。
自己成長を促す
自分に対してもレッテルを貼らず、成長や変化を受け入れる姿勢を持つこと。
過去の失敗やミスにとらわれず、前向きな姿勢で自己成長を図りましょう。
思い込みと偏見による歪み:レッテル貼りまとめ
レッテル貼りは、私たちの認知を歪め、人間関係や自己評価に悪影響を及ぼす思考パターン。
ですが、客観的な視点を持つことや寛容な心を持つことで、レッテル貼りを活かすことができます。
なんでもそうですが、このブログを読んで、自分はダメだと思ったあなた。
それは悲劇の主人公スイッチが入る前兆ですよ。
くれぐれも、自分はダメだというレッテル貼りをしないように。
そんな気持ちが沸き上がった段階で、産業カウンセリングを利用するコトをオススメします。
早い段階で、セッションを開始すると悲劇の主人公スイッチはOFFにすることができ、更に気づきを得ることで成長路線に進みます。
次回のエピソードでは、【過剰な推測と判断の歪み】の「過度の一般化」についてお話しますね。
お楽しみに!
レッテル貼りの活かし方 ショート動画
https://youtu.be/ojz0QycP2Hg