「あなたのため」という言葉の心理:ちょっと怖い深堀り
チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービスです。
チホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。
はじめに
現代の職場環境は、ストレスの要因が多く存在します。
長時間労働、職場の人間関係、業務のプレッシャーなど、さまざまなストレス要因がありますね。
ですが、職場でのストレス対策とメンタルヘルス不調の早期発見は、どちらも重要なテーマ。
とはいえ、実はこれらは別物。
同じように考えては痛い目にあいます。
今回は、その違いについて探りながら、産業カウンセリングの重要性についても考えてみましょう。
ストレス対策とは?
日常のストレス管理:セルフケア
ストレス対策は、日常的に感じるストレスを軽減し、心身の健康を維持するための取り組み。
適度な運動、バランスの取れた食事、リラクゼーション法の実践などが挙げられます。
これらはストレスの予防策として良く知られています。
職場環境の改善:ラインケア
職場環境の改善もストレス対策の一環ですね。
オープンなコミュニケーションを促進し、社員同士が悩みを共有できる環境を作ることが求められています。
他にも、適度な休憩を確保し、過度な業務負担を軽減することも大事。
メンタルヘルス不調の早期発見とは?
兆候を見逃さない
メンタルヘルス不調の早期発見は、既に起きている心の問題にいち早く気づくコト。
そして、適切な対応をすることを指します。
普段とは異なる行動や表情の変化、業務遂行能力の低下などに注意を払うことです。
専門的なサポートの活用
早期発見には専門的なサポートの活用が欠かせません。
職場にはカウンセリングサービスやメンタルヘルスチェックなどが提供されている場合があります。
これらを積極的に利用することで、早期の段階でメンタルヘルス不調に対応することができます。
誤認識による誤伝達の軽減
誤った刷り込み
とはいえ、誤った刷り込みが正しいかのごとく受け取られています。
職場の人間関係において、上司や部下、同僚間で相手の気に入るような自分になることがストレス対策やメンタルヘルス不調の早期発見につながると勘違いされていることが殆ど。
このような誤った刷り込みは、ストレスを更に重くさせてしまいます。
なんたって自分をおさえっぱなしにしていると思い込んでしまうから。
そういったこともあり、相手の期待に応えようと過度に努力することは、逆にストレスを増大させ、自分のメンタルヘルスを損なう可能性があるんです。
相手の気に入るような自分になることの誤解
本当のストレス対策とは
ストレス対策やメンタルヘルス不調の抑止力として、職場の環境を改善したり、会話を多くしたりすればいいという洗脳から解き放たれないといけません。
そう……働く場所を正して、相手に居心地のいい環境を築くことが「良い職場環境の基本姿勢」ではあっても、メンタルヘルス不調の解決策ではないのです。
認知にアプローチする
メンタルヘルス不調の解決策には認知のゆがみを解いていくことが重要。
そこで産業カウンセラーの出番になります。
産業カウンセリングというものは、人間の脳が瞬時に判断し、一瞬で勝手な妄想を作り上げる思い込みという認知に直接アプローチをします。
そのことで誤認識による誤伝達の関係に気づきを促し、過剰反応している思考を解いて、ストレス軽減につなげる重要な役割を果たします。
産業カウンセラーが介入することで、社員が抱える誤解やストレスを早期に発見し、適切な対策を講じることができるのです。
結論
職場のストレス対策とメンタルヘルス不調の早期発見は、それぞれ異なるアプローチを必要とする重要なテーマです。
相手の気に入るような自分になることが解決策だと誤解せず、自己の健康を優先することが大切。
また、産業カウンセリングの導入により、誤認識による誤伝達の関係を軽減し、より健康的で生産的な職場環境を築くことができます。
職場でのオープンなコミュニケーションや専門的なサポートの活用を通じて、心身の健康を大切にしましょう。
誰に話していいかわからない? ショート動画
https://youtu.be/qWxOF6M6Gs4