ロジハラとは?論理的な正論が引き起こすコミュニケーションの罠
チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービスです。
チホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。
目次
共感力が悪い方向に働くとどうなる?ハラスメントリスクの裏側
共感力は、コミュニケーションや人間関係の潤滑油として重要な役割を果たします。
ですが、この素晴らしい能力も、使い方を間違えると危険な一面を見せることがある。
今回は、共感力が悪い方向に働いた場合に起こり得るハラスメントのリスクについて考えてみましょう。
1. 共感力の暴走:思わぬリスク
共感力は、他人の気持ちを理解し寄り添う力。
ですが、共感力が過剰になったり、適切に制御されなかったりすると、相手に過度なプレッシャーをかけることがあります。
例えば、上司や同僚が「相手の気持ちをもっと考えて行動すること」を言い過ぎる場合。
言われた側は、その言葉の意図と目的への真意や理解が浅かったとします。
そうすると、やり方に力を入れすぎてしまいがち。
自分の意見や感情を押し殺して、賛同をしてしまいやすくなる。
そのことで、仕事を抱え込んでしまい能率が悪くなることも。
押し殺した感情が溜まってしまい、誰かにぶつけてしまえば、結果的にハラスメントに発展することもあります。
2. 親しさの罠:共感力の押し付け
共感力が強すぎると、相手にも共感を求める同調圧力になることも。
そうすると、相手が負担になると感じることも。
例えば、「(私の気持ちが)わかってくれるよね。」というプレッシャー。
その願いは、次第に重くのしかかり、相手を窮地に追い込んでしまうかもしれません。賛同を共感と勘違いしてしまう気持ち。
それはいつの間にか相手にとって負荷となり重荷になる。
これって良くあるあるというほどに多いものです。
3. 健全な距離感の大切さ:共感力とハラスメントの境界線
共感力を持つことは素晴らしいこと。
ですが、重要なのは適切な距離感を保つことです。
相手の気持ちを尊重しつつも、自分自身の感情や立場も忘れないようにすること。
そして、ハラスメントしない、させないと相互尊重のためにも防ぐためには必要。
共感力を持ちつつも、冷静に状況を判断し、健全な関係を築いていきましょう。
こんなことを言われたら嫌だろうな。
こんな事を言ったら気分を害するだろうな。
という気持ちは自己保身からくるもの。
相手を大事にするのであるならばこそ。
自分の気持ちに目を向けて、言語化して伝えることです。
まとめ:共感力の光と影
共感力は、他者との繋がりを深め、より良いコミュニケーションを築くための強力なツール。
ですが、行き過ぎてしまうことや暴走するとハラスメントに繋がるリスクもあります。
共感は大切ですが、適切な距離感や判断力も同時に養うことが重要。
共感力を高め合いつつ、ポジティブな職場環境を育んでいくことは、全員の意識改革から始まります。
そのために、自社の経営理念と行動指針を理解することです。
共に働く意義と目的は、世の中への影響と未来に目を向けた事業を行っていること。
自分たちが働くことっていうものの意味を共有し、高みをの目指す。
そのことを軸に企業研修を行う必要性が大切なのです。