悩みを抱える中で感じる孤独―相談できないという憂鬱な心
チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービスです。
チホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。
目次
新婚生活から互いの価値観を育んでいた昭和世代
今回は昭和時代の「新婚生活の伝統」を振り返り、世代間の違いによる人間関係構築のヒントについてお話しします。
「みな同じであるべき」という同調圧力は今も健在ですよねぇ。
そんな中で、当時の日本では結婚してから生活が始まる時代。
多くの方の方は「一緒に住むこと=結婚する」という考えが当たり前でした。
そのため、今のように同棲しているだけだったら社会的地位を疑われやすかった。
自分たちの常識と違うと、偏見やいわれのない誹謗中傷の種になりやすいことも。
とはいえ、昭和の新婚生活には、今も参考になる人間関係の構築方法や価値観が凝縮。
ご自身の判断基準のヒントや振り返りになりますように。
1. 新婚旅行:一緒に体験する楽しさ
昭和時代の新婚旅行は、初めての共同体験として特別な意味を持っていました。
例えば、新婚旅行先での「迷子事件」や「荷物忘れ事件」など、トラブルも一興。
失敗談は、お互いの性格や対応力を知る大切な機会。
ただ「成田離婚」という言葉もブレイクしました。
それは次回のコラムでアップするとして、今回は先に進めましょう。
…現代の人間関係においても、一緒に新しい体験をすることで絆を深めることができるのは愛があるがゆえのことですね。
2. 家事分担:共同生活の基本
昭和時代には、家事は主に女性の役割とされていました。
現代では男女共同で家事を分担することが一般的ですね。
当時の夫が初めて料理に挑戦し、キッチンを「戦場」に変えたエピソードも。
ですが、夫の家族からは妻の役割についてよく思われないことで苦言も多く。
他にも、自分たちの常識を正論としたことで相互の家族が口を出すことも。
中には、新婚の2人をそっちのけで、両家親族同士が揉めることもあったのです。
そんな両親世代の常識を正義とする風潮の中。
家事や責任を分担することが一般的になったのは、昭和世代の愛の力でもあるのです。
互いが尊重し合い、自分たちの家庭を作り上げてきた。
そんな、思いやりに溢れ、協力し合う姿勢は今も息づいていますね。
3. 近所付き合い:地域コミュニティの重要性
昭和時代には、新婚夫婦が近所付き合いは持ちつ持たれつ。
今のように買い物に行く場所が近くなかった時代もある。
お味噌やお醤油を切らしたときは、仲の良いお隣さんに借りに行くことも。
お礼に食事を多く作り、お隣さんに手作りの料理をおすそ分け。
方策のときは物々交換など、連帯感と絆が根付いていました。
美味しいお料理だったら作り方を伝授してもらう。
今で言う有料のお料理教室などは、寄り合い場所で情報交換の一つで承継。
お互いの情報を交換しあい学びを深めていたのです。
地域社会とのつながりを大切にし、互いに支え合うことは当たり前のこと。
現代では、人間関係を豊かにすることはお金が必要だと思い込まされています。
それは、持ちつ持たれつの関係が希薄化する要因の一つかもしれません。
大切なことは、してもらったことは感謝を添えて、他の困っている人に贈ること。
受け取るばかりで贈らない人が増えてしまった昨今。
お金の代替行為がないと気が付かないのは悲しいものです。
ピンチの時には、お金には何の価値もないはずなのに。
4. 両親との関係:世代間の橋渡し
昭和時代の新婚生活では、夫婦が両家の両親と良好な関係を築くことが重要視。
例えば、「義母の家事の知恵袋」として知られるアドバイスに従った結果、家庭が円満に保たれることも。
現代でも、家族との関係を大切にし、世代間の橋渡しをすることは必要です。
何故なら、互いが出会い結ばれるまで、育ててくださった両親のおかげだから。
結婚式は、両親のために有り難うを贈るため。
より良い人間関係を築くことは互いを育ててくれた経緯の証。
とはいえ、子離れができていない両家の親もいる。
2人の関係に横槍や常識を押し付けるときには毅然とした態度が求められるものです。
両親も良かれと思えども、連れ添うのは結婚している2人です。
皆を大切にしつつ、自己主張ができる姿ことこそが大人なのです。
5. 趣味の共有:共通の時間を楽しむ
昭和時代の新婚夫婦は、共通の趣味を持つことで絆を深めていました。
例えば、「夫婦で陶芸を始めたら、気づけば器で食器棚がいっぱいになった」なんてことも。
現代でも、共通の趣味や活動を通じて、楽しい時間を共有することが大切ですね。
アニメの声優活動で知り合った2人が恋に落ちる。
SNSのやり取りで、いわゆるデジタル文通が互いを理解する時間。
やり方や内容は変われども、お互いの理解と共感を深めることは普遍です。
終わりに
昭和時代の新婚生活の伝統には、人間関係を構築する上で参考になる多くのヒントが含まれています。
- 一緒に体験する楽しさ
- 家事分担の重要性
- 地域コミュニティとのつながり
- 両親との関係
- 共通の趣味の共有
これらの要素は人同士の関係作りには時と場所を変えても同じ。
そこに世代間の捉え方の違いに理解を深めることをあわせる。
現代の人間関係をより良く築くことができるのです。
次回は、昭和時代の「子育ての伝統」についてお届けします。
お楽しみに!