林遠里—福岡が生んだ異色の農業革命家!
目次
今日は「アンコンシャスバイアス」が私たちの日常や職場にどんな影響を与えるのかについて。
アンコンシャスバイアスとは、無意識のうちに持っている思い込みや偏見のこと。
このことを放っておくとどんな問題が起きるのでしょうか?
アンコンシャスバイアスの悪影響
アンコンシャスバイアスに気づかず放置したまま。
対策をしそこなうと、次のような悪影響が生じる可能性が避けられません。
正確な人事評価ができなくなる
アンコンシャスバイアスがあると、業績や能力に基づいて正当に評価することが難しくなります。
例えば、
・男性社員の方が昇進しやすい
・特定の学歴の人が優遇される
・上司と仲が良くないと辛辣な対応しかない
など、不公平な評価が行われることがあります。
ハラスメントが多発
無意識の偏見が原因で、特定の性別や立場の人に対して不適切な言動が増えることが。
これにより、職場環境が悪化し、社員のモチベーションやパフォーマンスが低下します。
ダイバーシティの推進が妨げられる
多様な人材が活躍できる環境を作るためには、アンコンシャスバイアスを排除することが不可欠。
バイアスがあると、
・特定のグループや個人が排除
・不公平に扱われる
・顔色を伺って受け身
などがあります。
人間関係の悪化
バイアスに基づいた行動や発言は、同僚との関係を悪化させる原因に。
信頼関係が崩れると、チームワークが損なわれ、仕事の効率が低下します。
離職率の上昇
不公平な扱いやハラスメントが続くと、社員の不満が募り、離職率が上昇。
優秀な人材が流出することで、企業全体のパフォーマンスにも悪影響が及びます。
イノベーションが起きにくくなる
多様な視点やアイデアが尊重されない環境では、革新的な発想や新しい取り組みが生まれにくくなります。
アンコンシャスバイアスを取り除くことで、自由な発想が促進され、イノベーションが起こりやすくなります。
これらの悪影響を防ぐためにも、アンコンシャスバイアスの存在を認識し、その具体例を把握した上で、適切な対策を講じることは必要不可欠。
アンコンシャスバイアスの具体例
では、アンコンシャスバイアスの具体例や職場における事例をいくつか紹介します。まずは、代表的な8つのバイアスや心理効果について見ていきましょう。
1. 正常性バイアス
正常性バイアスとは、緊急事態や危機的な状況においても、「これは普通のことだ」と思い込んでしまうバイアス。
このため、必要な対処が遅れてしまうことがあります。
具体例
業界全体に大きな脅威が迫っているのに、自社は大丈夫だと安心しきってしまう。
会社の業績が悪化して給料が下がっても、社員は今の状況を理解して辞めないだろうと楽観視。
このように、正常性バイアスが働くと、問題が悪化するまで対応が遅れることがあります。
2. 確証バイアス
確証バイアスとは、自分の仮説を支持する情報だけを集め、反証となる情報を無視してしまう心理効果。
これにより、偏った判断が下されることがあります。
具体例
外国人労働者の活用に否定的な人が、デメリットやリスクばかりを集めてしまう。
新規市場への参入を検討する際、メリットばかりに注目し、リスクの検証を疎かにしてしまう。
確証バイアスが働くと、バランスの取れた判断が難しくなり、リスクを見落としてしまうことがあります。
まとめ
アンコンシャスバイアスは、私たちが無意識のうちに抱く偏見や思い込みのことです。日常生活や職場での人間関係に大きな影響を与えることがありますが、これを理解し、対策を講じることで、より良いコミュニケーションや健全な職場環境を築くことができます。
次回は、さらに他のバイアスについてお話ししますので、どうぞお楽しみに。



