上司と部下の人間関係:客観的に理解する為の時間
チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービスです。
チホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。
さて、最近は外国人の部下も増えてきましたね。
そこで、外国人部下を持つ日本人上司がよく抱える悩みをお届けします。
書きながら、私は物思いにふけってしまいます。
時代変化とともに変わる人材の傾向。
誰しもが直面することもあり他人事ではないのです。
悩み①:指示通りに動いてくれない
最初の悩みは、「指示通りに動いてくれない」ことです。
これ、誰でも一度は経験ありますよね。
外国人部下との間には、後ほどご紹介するいくつかの壁が立ちはだかっています。
これらの壁を理解せずに突き進むと、まるで猫に小判、犬に論語のごとく、指示がスルーされてしまいます。
そのため、YES・NOの明確さを持ったコミュニケーションをとれば、この問題は驚くほどスムーズに解消されてください。
ただし、この方法は日本人には不向き。
また、日本人の新人が側に居合わせた場合は、「怖い!」と感じます。
上司側においては、外国人対応に慣れてくると対応の切り替えができません。
もし外国人と日本人との対応切り替えが上手だったとしても、人に合わせて対応を変えていると判断する方も出てくる。
コミュニケーションの取り方にも国柄と言語の壁について、どのようにしたほうが良いのか社内で情報共有をおこない、しっかりと理解を深めていくことも欠かせません。
悩み②:プライベートが最優先
次の悩みは、「プライベートが最優先」という点です。
職場が忙しい時に「今日は家族サービスでお休みします!」と言われて、上司の心の中で「えぇっ!?」と叫びたくなることもあるでしょう。
日本では「家庭より仕事」が鉄則の企業も多いです。
外国人部下には「仕事より家庭」が常識です。
家族イベントに帰らない場合は、親族一同から辛辣な扱いを受ける場合もあるようです。
そのため、家族の集まりにはお国に戻る方もいるはず。
しかし、ここで帰国する際の有給問題が発生します。
それは、日本と違って両親に会いに行くために片道数日かかるということ。
往復で4日間かかったとしたら、日本の有給などあっという間に足りません。
彼らのバックグラウンドや価値観を理解し、どうしても仕事を優先してほしい場合は、事前にしっかり話し合っておくことが肝心ですよ。
教育とはなにかを常に考える
私は個別産業カウンセリングだけでなく、グループカウンセリングの仕組みを取り入れた研修も依頼があり、登壇も10年を超えます。
その際、受けとる側の遺伝子含めた価値観というのか、それぞれの気質により捉え方は全く違うことに常に直面。
一言に、直ぐにピンとくる人、順追ってじっくり話す必要がある人、答えを先に知りたい人、事実を歪めて独りよがりに感情的になる人など様々。
また理解の仕方も、耳からの認知力が高い人、話しながら理解をする人、視覚から理解を深める人、体を使って学ぶ人、五感を研ぎ澄まして一挙に理解をする人など多数存在しているわけです。
そこに、視野の広さ、経験の深さ、捉え方の高さ、他人事か否かも大きく影響。
老若男女問わず対応をしていると、経験という物差しで異論という正論を述べる方も少なくありません。
すべての人に
行動することによる責任
行動した結果による責任
行動した結果、周囲や世の中に影響する責任
が存在します。
その中でも、世の中に影響する責任が一番大きい。
そんな
「自分が求めているものが世の中も求めているものであり、それを提供せねばならぬ世の中」
にしてしまったのは、新たなサービスを良かれと思って広めている私達の責任が強く影響しているのではないかと物思いにふけってしまいます。
まとめ
どうでしょうか?ここまで読んでいただいた皆さんは、きっとお気づきでしょう。
そう、外国人部下の問題って、現代の新人対応の悩みと類似しています。
時代の流れで、仕事の取り組み方や価値観が大きく変わってきたのです。
「そうまでして働く必要があるのか」が合言葉になっている時代。
自分の考え方が古き良き日本の教育を象徴しているにしか過ぎないのです。
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