質問のアート：オープンエンド質問とクローズエンド質問の奥深い違い

産業カウンセラーの鎌田千穂です。
業務改善＆組織変革ホズスタジオ（Chi-ho'sstudio）

産業カウンセリングを通じて気づくことが沢山あります。
その中で、やはり何と言っても悩みの一番は“コミュニケーション力”ではないでしょうか？
コミュニケーションは、私達の日常において重要な役割を果たしています。
その中でも、質問は深い対話を生み出す魔法の鍵です。
今回の記事では、質問のアートに焦点を当て、オープンエンド質問とクローズエンド質問の違いについて掘り下げます。

対話の深化と理解力の向上につなげるには質問力を高めることです。
質問の種類には様々なものがあります。

その際、オープンエンド質問は対話を豊かにし、相手に思考を深める機会を提供します。
一方、クローズエンド質問は特定の情報を取得するのに効果的です。
これらの質問の使い分けについて、どの状況でどちらを選ぶべきか悩ましいと感じる方も多いものです。

オープンエンド質問の魅力

オープンエンド質問は対話の深化に不可欠です。
例えば、相手に「最後に本当に幸せだった瞬間は何でしたか？」といった質問は、単純なイエス・ノーの回答ではなく、相手の感情や経験を豊かに引き出します。
このような質問は、相手に自分の内面を探求し、共感を生むキッカケとなります。

クローズエンド質問の使いどころ

一方で、クローズエンド質問は情報を具体的に把握する際に非常に役立ちます。
たとえば、プロジェクトの進捗状況を尋ねるとき、「予定通りに進んでいますか？」というクローズエンド質問は、はっきりとした回答を引き出し、進捗管理に寄与します。

特性に着目した理想的な組み合わせ

理想的な対話では、オープンエンド質問とクローズエンド質問を巧みに組み合わせることが肝要です。
オープンエンド質問で相手の意見や感情を引き出した後に、クローズエンド質問で具体的な事実を尋ねることで、情報をより深く理解できます。
例えば、新商品の受け入れについて尋ねる場合、「新商品のコンセプトに共感してくださいましたか？」（オープンエンド）の後に、「具体的な改善点はありますか？」（クローズエンド）という具体的な質問を続けることで、ユーザーの本音と具体的な要望を同時に把握できます。

スキルの磨き方

最後に、これらの質問スキルを磨くためには日常のコミュニケーションで積極的に実践することが大切です。
意識的にオープンエンド質問やクローズエンド質問を使い分け、相手の反応に敏感になりましょう。
また、フィードバックを受け入れ、自分の質問がどれだけ相手との有意義な対話に貢献できたかを振り返ることも重要です。
その積み重ねが、質問のプロとしてのスキルを確立することにつながります。

まとめ

質問は深い理解と効果的なコミュニケーションを築く鍵です。
オープンエンド質問とクローズエンド質問を使いこなすことで、対話はより豊かに、相手とのつながりはより深まります。
新しい質問の技術を取り入れ、日常のコミュニケーションに役立ててみてください。