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信頼と疑念:上司の行動が生む不信感と職場の影響

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:やる気を維持するヒント

産業カウンセラーの鎌田千穂です。
業務改善&組織変革ホズスタジオ(Chi-ho'sstudio)

仕事において信頼と不信感は繊細なバランスを保つ要素です。
今日は、上司の行動が生む不信感と職場の影響と解消するコツについてのお話しです。

過度な期待や思い込みが不信感を生むことがあり、また、上司の行動によっても影響されることがあります。

不信感が生まれる経緯

不信感は、勝手な評価や期待が外れたときに生じることがよくあります。
信頼していた根拠が崩れ、現実とのギャップから、受け入れたくない気持ちと合わさり、悲しさから生み出されることが多いのではないでしょうか。

理想から生まれた独りよがりの期待外れに注意

不信感の中には、“~だから、こうあるべき”という、無意識の思い込みや根拠のない信頼から生じる場合も多々あります。
そういった自分の理想をかぶせた不信感であると、自分にとっても組織内にとっても良くありません。

不信感のスイッチをOFFにしよう

一度感じた不信感は他の状況にも波及し、疑念の目で物事を見るようになります。
不信感が暴走すると、対象者を全否定し、良い面が見えなくなります。
これは周囲との連携に悪影響を与え、自らの力で不信感を払拭するのは容易ではありません。
それを、“不信感のスイッチが入る”という表現しています。

そんな時には産業カウンセリングを受けることをお勧めしています。
産業カウンセリングを受けることで、冷静な判断が求められる場面で、物事を客観的に見ることができる力を育み、広い視点や異なる視点で物事を判断できる気持ちの切り替えができる、気持ちの切り替えができる訓練にもなるからです。

上司の避けるべき言動


上司が関係の悪い部下に対してとるべきでない対応も存在します。
たとえば、

  • 「会社にとって重要な取り組みなんだよ。その価値を理解してから行動してほしい。」というような仕事の価値を説明する
  • 「この仕事をきちんとこなせたら、そのときには何か考えよう」といった条件を提示する
  • 「ここが間違っている。こうすればいいだろう」と、出た結果に対してダメ出しをした後に方法論を言う
  • 「昔はこうだった。」という過去の話を持ち出す


こういった内容は、部下に「上司の不誠実さ」を感じさせかねません。
部下は上司の行動を冷静に判断しており、こうしたアプローチが仲間との連携に悪影響を与え、職場の雰囲気を悪化させる可能性があります。
どうしたらいいのだろうかと考えた時ほどこそ、一番の早道として“傾聴と相談”を意識してみましょう。

傾聴のコツは体感から得るもの

傾聴のコツを学ぶには、頭で考えていても答えは見つかりません。
そして、文面だけで伝わるものでしたら、誰でもできるものです。
そのため、産業カウンセリングを3か月~半年ほど受けてみると、自分の傾向を客観的に把握することが可能になり、認知の歪みの軌道修正を行うことで、思ったよりも軽い気持ちでより良い職場作りにつながるヒントが見つかります。

上司の行動が生む不信感と職場の影響についてまとめ

仕事の価値を強調する言葉や条件を提示することは、部下に不誠実さを感じさせかねず、仲間との連携に悪影響を与えます。
上司の気持ちは痛いほどわかるのですが、部下との信頼関係を築く努力のコツは一番の早道として“傾聴と相談”から始まるとお考えになるとよいですよ。

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専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

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