デキる部下は知っている:質問上手は上司や周囲との関係構築がうまい
これはある小学校の先生の取り組みです。
そのクラスは、不登校児童や授業妨害児童が相次ぎ、かなり荒れていたそうです。
一般的に言う「学級崩壊」といった感じです。
しかしその先生は、言葉の力を大切にして子どもたちの心を変えていったそうです。
言葉の力は大きい
徹底的にネガティブな言葉や、人を傷つける言葉を失くすとともに、何事も「ポジティブな言葉」に変えていかれたそうです。
私も産業カウンセラーとして、お越しくださった方とお話をしているときに気が付いたことの一つです。
そして、カウンセリング中に、その言葉の力がその人に影響する大きさを、幾度となく目の当たりにしています。
そして言葉の力は、日々の中で育まれてゆき、会話の中で訓練によって備わっていくものです。
そのクラスで行われたのは、どんな言葉がポジティブで、どんな言葉がネガティブかを分けることでした。そして、それを紙に書いていつも眼につくところに貼っているそうです。
誉め言葉のシャワー
次に行ったのが「ほめ言葉のシャワー」。
毎朝、ある一人の児童を前に立たせ、一人10秒、30人なら5分間、その子のよいところやすごいと思うところを全員が伝える。
その中には、「○○さんありがとう」といった感謝の言葉もありました。担任さえ気づかなかった、そのお子さんの良さがどんどん出てくるようになったそうです。
ほめられた子どもはどんな気持ちでしょうか?
人は認められたりほめられたりするとうれしいものです。
殆どの方もそうですが、照れながらも笑顔になったのではないでしょうか?
これまで、人を傷つけ、人をののしり、罵声が飛び交っていた教室が、温かいさわやかな言葉でクラス中がいっぱいになる。
そんな些細なことかもしれない事が、教室を流れる気がどんどん変わっていくことが創造できるのです。
その影響は大きく、子どもたちはお互いを認め、お互いを許しあうようになり、次第にクラスは落ち着いてきました。それだけではなく、学力さえもアップしていったそうです。
動作性IQにかかわる遺伝子
子どもの能力をみるものの一つにIQやEQといったものがあります。能力遺伝子検査でも動作性IQにかかわる遺伝子について、その子の特性を見ていくものがあります。特に動作性IQなどは遺伝的なものが大きいといわれます。
このIQやEQは、大人になっても後天的に「ポジティブな言葉」によって高めていくことができるのです。
何度言っても変わらないお子さんに対して、次第にお母さんの子育てイライラはピークに達し、気持ちを抑えられないことも良くあります。
ですが、その気持ちに感情をこめてしまい、
だめ!だめ!
バカ!!
なんでわからないのよ!
どうしてできないの!
どうせできっこないんだからやめて!
なにこの点数は!!
なんて自尊感情を否定してしまうような言葉を使っているとしたら少し立ち止まってくださいね。
そして、ぐっと飲み込んで
できるよ!できたね!!
さすがだね!
嬉しいよ!ありがとう!
大丈夫!大丈夫だよ!
楽しいね!助かるよ!
という言葉の数を増やしてハグをしてくださいませ。
小さなお子さんほど大きなオーバーだなと思う程にほめていくとGOODです。
きっとその言葉が子どもの自信になり、自尊感情の基礎になっていきます。
「ぼくも、わたしも、やればできる。」
そんな自信は、その子の将来を変えることは間違いないでしょう。
そしてお子様だけでなく、そのような言葉を発した親である皆さんの心も、子育てがしんどいという気持ちの切り替えができて、心が軽くなっていく方が多いのも事実です。
子どもの心をかえ、学校がそして家庭が楽しい場所になるかならないかは「言葉次第」
「言魂」を大切に今日も過ごされてくださいね♪