就職活動はいつから始める?
就職支援を行う際、何らかの事情でやむなく再就職をすることになった方の質問の中の多の方は、今までの経験を活かした同業種に転職するのか、今までやったことがないことへ挑戦することが良いのか、そんな悩みを抱えていらっしゃいます。
生活のために働くという考えは建前が多い
その際、私は毎回決まって“就職時の選択基準”を尋ねます。
大抵の方は、事情は色々あったとしても、「生活のため」とお考えの方が多く、できない事を正論化し、「何かや誰かの犠牲のもと仕方なく働いているのだ」と、自分が自分を説得し、納得させる考え方が優先されてしまい、そもそも「自分は何のために働いているのか」という、大切なことが見えなくなっている方が殆どです。
自分の優先順位を客観視
「自分は何のために働いているのか」という、大切なことが見えなくなっている方に、キャリアカウンセリングを通じて、「本当は何を求めているのか」を導き出す質問を投げかけ、本人が答えを見つけられるよう質問を行います。
ですが、なかなかそういった機会がない方や諸事情がある方など、「自分を客観的に判断ができるような自己分析の仕方を教えてほしい」と言われる方もいるので、簡易的な方法をお伝えします。
ハローワークの就職支援でも、さらっとお話するのですが、「自分が仕事を選択する理由」と「自分が大事にしていることは何か」について考えてみてくださいという内容です。
やり方は、
1.「自分が仕事を選択する理由」と「自分が大事にしていることは何か」という点に目を向け、キーワード例から直感で1から3位まで、時間をかけずにパパっと決めます。
2.それぞれのキーワードを選択した理由を簡潔に書きます。
3.「自分が大事にしていることは何か」にじっくりと向き合い、「自分が仕事を選択する理由」のキーワードと比較し、矛盾点がないかを客観視します。
~ キーワード ~
自由・規則・慣習・家庭・家族・個人・仕事・趣味・健康・自然・安定・変化・贅沢・質素・その他・自立・社会貢献・専門知識・同僚・協力・収入・やりがい・余暇・昇進・創造・継続・地位・福利厚生・勤務時間・残業・在宅・副業
本当に求めていることが自分の基準
人間、どんな建前や理由があろうとも、「自分が大事にしていることは何か」が「本当に求めていること」に対しての判断や行動の基準となります。そして、「本当に求めていること」こそが、自分が仕事をするうえで悩む理由やその仕事を辞めるきっかけになります。そのため、「自分が大事にしていることは何か」を客観的に見つめることは、自分が生きる上でとても大切なことなのです。
自分がやりたいことができない理由を、建前で仕事を選んで、何かや誰かの責任にして、自分が犠牲になることを正当化し、しょうがないことだと言い聞かせている自分に気が付いてくだされば、仕事選択の仕方が変わってきます。
一度きりの人生です。例え形や内容が変わったとしても、手に入れるまで続ければ、いつか必ず自分のモノになると思います。