感情に振り回される判断:決めつけのリスクに沼る罠
業務改善と人材育成をする仕事を15年以上やっていると
空気を読む方がとても増えたなぁと感じます。
従来の顔色をうかがう行動とは少し異なり、
単に相手を不快な思いにさせてはいけないという気持ちが強い事による結果です。
そして、顔や態度に出さずに、表面上の切り替えが早いという特徴もセットになっています。
しかし、この空気を読むという行動に出ることに慣れている方々は、
反対に「言わなくても気が付いてよね。分かってよね」という気持ちが強い事も多く、
気がついてくれない人は常識が無いという好き嫌いの判断基準ともなり得ることもあります。
そして、そういった集団の中で育って来ると、
社会に出た時には、言わなくても分かってという事は全く通用しないので、混乱する傾向です。
幼少期のころから、いじめや仲間外しなどの時代背景を考えれば、それは当然と言えば当然なのだけれど、40代から上の大人はそこに気がつきにくく、自分の過去の経験は今も同じと思ってしまい、対人関係などはしっかりと学んできたと勘違いしていることも。
そうなると、世代間の対話にしても伝達にしても、
行き違いが発生してしまい、大きな言葉の分厚い壁ができてしまいます。
ましてや、親子ほど年の離れた方に、今の10~20代は相談する事は拒絶し、同年代の方とお互いの辛いことを分かち合い、年の離れた職場の方を否定し、拒絶をし始めます。
しかし、人の考え方や行動が変わるのは、政治の取り組み、時代背景、仕事や人生観の変化があるからこそ、当たり前のことになります。
決して、今どきの世代が悪いわけでなく、そういった世界に変えた大人の責任でしかないので、企業が尻拭いしなければならなくなるのも、想定できるものになります。
その為、来年の卒業予定者を採用し教育計画している企業は、
四半期ごとに1回の研修を実施し、
欲を言うなら、愚痴や不満を言える場を設け、
そこに経験豊富な産業カウセラーという専門の方と、
しっかり手を組み、自社の職員の傾向を分析してもらい、対策を打つことを心からお勧めいたします