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中途入職者への対応と考え方
企業コンサルティングをしていると気が付くことがあります。
それは、退職者が少ない会社や人材を抱えてない企業が、
数名の増員をしたあとに必ず陥りやすい事です。
それは、採用した人材に対しての過剰な期待をすることです。
夢を語り、自分についてきてほしいという想いを伝えることは大事。
また自分との想いを共有することもすごく大切。
やってはいけないこと
ですが、それと同時に、その思いを背負わせるという負担を言葉や行動で与えることはしてはいけません。
自分の思いを語ったんだからその結果を出してほしいという期待を押し付けることにつながります。
これまで採用した人数が少なければ、少ないほど、
現在いる従業員の物足らないところを補ってほしいと感じるため、その行動や言葉は期待するがゆえに言葉が強くなり、受け手は大きな負担に感じざるを得ません。
また、現在いる従業員と比較し、入ってきたばかりの人材に対して、自分の育成力は棚上げし、出来なさ加減に目を向けがちになります。
でも、これは全て評価や判断をしている人が持っている杓子定規です。
採用された側からすれば勝手な思い込みを押し付けられていることでしかありません。
新しく入ってきた人材は全て新人
中途入職者であろうと、年齢が20代であろうと60代であろうと新人は新人。
その新人が、頑張り屋さんであればあるほど、理想に近づけない自分に劣等感をもちます。
また、客観的であればあるほど、自分のペースを作り上げる。
また、協調性を優先する人であればあるほど、秀でるのを避けて真ん中を望む。
また、自分の存在価値を大切にする人であればあるほど、存在意義がなくなる事を恐れNOとは言わなくなる
また、接客が得意であれば、機嫌取りをはじめ真意を言わなくなるし、幹部との同席を嫌ってくる
スポーツ業界の選手への暴力や暴言事件のお話ではありませんが
気合と根性が足らないから喝を入れれば成長するのあれば、
叱咤激励、気合と根性、鉄拳制裁を加えるだけで、みんな金メダルがとれます。
人間の成長は、そんなに短絡的で簡単なものではありません。
人は、色んなタイプがいるのだから、上手くなるには技術やテクニックなどの基礎力が必要です。
そういった観点から、
少子化で共稼ぎが増え、合理化、便利という名のもとに、家庭で育成の手をかけたつもりになっている日本。
まずは人を採用したら、人間基礎力を身につけられるように企業が育てる必要がある時代になったという観点をもって、育成に経費が必要になった時代になっていると認識してほしいと考えています。