「新入社員、入社1年目の壁調査」続き
おはようございます。福井の社会保険労務士 北出慎吾です。いよいよ来週は、WBC(野球ワールドカップ)が開幕ですね。日本の初戦は3月9日(木)19時から中国戦です。その次は韓国戦で10日(金)19時から。グループリーグの戦いですが、まずは連勝して、決勝トーナメント進出を決めたいですね。大谷翔平選手やダルビッシュ投手、村上選手の活躍が期待されますね。
【セミナー告知】
●知ってお得な401Kセミナー
2023/3/9(木)無料
https://synergy.kkr-group.com/401k_seminar/
●新入社員研修開催します。2023/3/30-31(木-金)
https://synergy.kkr-group.com/2023-seminar-1/
リクルートマネジメントソリューションズは、「人的つながりに関する実態調査」の調査結果を発表しました。人的つながりを4種類に分けて分析するところは大変興味深いです。
・「職場内の強いつながり」
社内の濃いつながりとして、上司や同僚に仕事上の相談や協力をし合う機会や、仕事外の話をする機会がある。
・「社内越境のつながり」
社内の薄いつながりとして、他部署の人と仕事上の相談や協力をし合う機会や、困っていることの支援を求める機会がある。
・「社外越境のつながり」
社外の薄いつながりは、社外・仕事外で人と知り合う、学び合う、たまにしか会わない友人・知人と話す、地域の活動に参加するなどの機会がある。
・「友人・家族とのつながり」
社外の濃いつながりとして、家族や親しい友人と困っていることや悩みなどについて話す機会や、ゆっくり時間を一緒に過ごす機会がある。
それぞれの特徴として以下のように分析しています。
【職場内のつながり】
職場内のつながりが生産性、愛着、居心地を高める職場内で相互に相談や協力ができ、仕事外の話も可能なつながりが、仕事を「進捗」させ「生産性」を高める、「会社への愛着」を高め「会社での孤独感」を低下させる、「理念共感と貢献意欲」を高め「自己有用感」や「居心地の良さ」を感じさせるといった効果をもち、仕事生活の質的向上の要であることが分かる。
【社内越境のつながり】
「社内越境」が心を奮い立たせ理念共感を高める社内越境や社外越境のつながりも、職場内のつながりに上乗せする形で仕事生活に影響を及ぼしている。社内越境のつながりは、特に、仕事の「進捗」と、コミュニティ感覚の1因子である「理念共感と貢献意欲」への影響が大きい。他部署の人に困っていることへの支援を気軽に求めることができたり、仕事上の相談をし協力し合ったりするようなつながりからは、業務成果を生み出す助けや後押しが得られ、仕事に向かう心が励まされ奮い立つような経験を得ることができる。そうした経験が、この会社が目指していることを、自分も一緒に担っていきたいというコミュニティ感覚を生み出すと考えられる。
【社外越境のつながり】
社外越境はアイディアと自己有用感の源泉社外越境のつながりもまた、多くの仕事生活の指標に影響している。特に、仕事上で「アイディア」を生み出し、「会社への愛着」や「自己有用感」を高める点に特徴が見られる。社外越境のつながりでは、学びの場で知り合ったり、地域の人であったり、たまにしか会わない友人であったりと、日頃身近な人と共有しているのとは別の情報や人間関係をもつ人たちと関わる。それらが社内では得られないような発想をもたらしたり、社内では当たり前となって気づかなかったような所属組織の恩恵や自分の能力を再確認させるために、会社への愛着や自分はこの組織に役立っているのだというコミュニティ感覚を高めると考えられる。他方で、社外越境のつながりは「生産性」を高めず、「会社での孤独感」と正の関係にあることには注意すべきである。因果の方向は定かでないが、幸い孤独感は、職場内や社内越境のつながりで補うことができそうだ。
【友人家族とのつながり】
家族・友人とのつながりが情緒と生産性を下支え仕事生活の質的向上への影響は、3種類の人的つながりの影響が大きく、家族・友人とのつながりの影響度はそれらに及ばないものの「生産性」「会社への愛着」を高め、「会社での孤独感」を低下させるやや弱い効果をもっている。人は仕事生活のみに生きるのではなく、人生において家族・友人とのつながりは重要である。よって、仕事生活にも家族・友人とのつながりの豊かさが染み出す可能性が本調査の結果から示されており、企業が従業員のワークライフバランスを考えることには福祉的な配慮以上のポジティブな見返りも期待できるといえそうだ。
更に面白い事例として、【雑談と人柄を知る機会、異動者支援の効果】が取り上げられています。効果を上乗せする形として、会社のコミュニケーション施策にもいくつか有効なものが見受けられる。“社員同士の雑談を増やす施策(フリースペース、社内SNS、ランチ会など)”は職場内のつながりを、“社員の人柄や仕事外活動などを伝える施策(社内報、人物名鑑など)”は職場内のつながりを活性化する可能性がある。いずれも社内越境とは関連がなく、他部署とのつながりを活性化させるには気軽な話題づくりよりは関係的な職務をデザインする方が効果的といえそうだ。
今回ご紹介した調査結果は、コロナ禍での状況ではありましたが、社内体制をどうすべきか非常に勉強となる内容でした。自社内でもぜひ取り入れてみてください。
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社
【編集後記】
WBC、準々決勝は、3月15日(水)~18日(土)、決勝は、19日(日)、20日(月)です。