組織・人材マネジメントにおける課題2
おはようございます福井の社会保険労務士 北出慎吾です。前回、雪が降らなくていいですねと言いましたが、撤回!10年に一度の寒波到来!大雪となりました。(笑)とは言いながらも、予想よりは少なく、この程度であれば、雪に慣れている私たちは大丈夫です(笑)
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前回お伝えした内容の続きです。
経団連が1月17日に「2022年人事・労務に関するトップ・マネジメント調査結果」を発表しました。調査対象は、経団連会員企業(計1,512社)の労務担当役員。調査時期:2022年9~11月です。製造業178社(47.6%)非製造業196社(52.4%)、規模別でみると、従業員500人以上85.6%、500人未満14.4%の集計です。内容は、大きく次の8つ。
●労使交渉・協議等における議論と結果
●働き方改革
●エンゲージメント
●テレワーク
●高齢者雇用
●正社員登用
●リカレント・リスキリング教育
●採用方法の多様化
今回は、エンゲージメントについて社員のエンゲージメントの現状では、
・高い層と低い層がある 53.5%
・全体的に高い状況にある 18.2%
・わからない 18.2%
・全体的に低い状況にある 10.2%
という結果でした。ちなみに今回の調査では、「エンゲージメント」は「働き手にとって組織目標の達成と自らの成長の方向性が一致し、『働きがい』や『働きやすさ』を感じる職場環境の中で、組織や仕事に貢献する意欲や姿勢を表す概念」と定義しています。また、エンゲージメントを高める施策として、
・目標や考課、処遇等に関する社員と上長との対話 90.1%
・企業理念・事業目的の浸透 89.1%
・育児、介護、病気治療と仕事の両立支援 88.8%
が上位3つに上がっています。一方、効果が高い施策は、
・社員と経営トップ・役員との対話 97.3%
・場所、時間に捉われない柔軟な働き方の推進 96.6%
・育児、介護、病気治療と仕事の両立支援 95.8%
となっています。また、現場業務に従事する社員のエンゲージメント施策で力を入れていることは、
・表彰・法相の実施 88.8%
・安全かつ効率的な就労環境の整備 78.5%
・自社の経営や事業の状況等に関する情報の共有 76.0%
一方、効果が高い施策は、
・経営トップや社員同士の対話の推進 96.9%
・安全かつ効率的な就労環境の整備 96.1%
・成果や成長に応じた処遇 95.7%
となっています。また、社員と経営トップ。役員との対話の具体的方法は、
・経営トップの職場訪問・意見交換
・経営トップと社員のタウンミーティング
・ビデオメッセージによるメッセージの発信
などが上がっています。エンゲージメント向上は、社員の成長にも自社の業績向上にも大きく役立つものです。ぜひ参考にしてみましょう。
福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社
【編集後記】
大雪予報は、読めない部分が多いですが、備えに非常食が必要なことを改めて認識しました。私の周りでも念のため会社に寝泊まりした方もいらっしゃいました。こういう時には夜食の常備大事ですね。