新型コロナだけでなく、夏は熱中症も
おはようございます。福井の社会保険労務士 北出慎吾です。北京オリンピックが開幕しましたね。スピードスケートやフィギュアスケートなど冬季オリンピックも熱い戦いが繰り広げられています。スキージャンプの小林領有の金メダルも素晴らしかったですね。メダルがすべてではないですが、やっぱりメダルを持って帰って欲しい。選手たちの頑張りにいつも頭が下がります。
「心理的安全性」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。Googleが使い始めたことで、知っているよという方も多いかもしれません。
「心理的安全性」とは、『チームメンバーに非難される不安を感じることなく、安心して自身の意見を伝えることができる状態』と定義されています。チームの雰囲気が良いとパフォーマンスが向上するというのは誰しも認識している通りで、この状態をいかに作り出すことが出来るかが大事なキーワードとなります。ただし、雰囲気が良い=馴れ合いや傷の舐めあいではないため注意が必要です。間違ったことを指摘しない、甘やかしも生産性は上がりません。俯瞰的な視点を持ち、相手を尊重しながら、心理的安全性を高めていく。こういうことが必要です。ここを意識しないと、「心理的安全性」を高めるために一般的に【ヌルい職場】になってしまうことがあります。【ヌルイ職場】とは「いいよいいよ」と妥協点が低く、会社の質も上がらない状態のことです。
ではどうすべきか?仕事の基準を高く設定することを意識してください。仕事の基準が高ければ、高い妥協点で物事が進み、より高い成果で仕事が進んでいきます。高い基準を共有化しながら、落としどころを決めていくことが必要です。
社内のルールもそうです。例えば「心理的安全性」を高めるために就業時間中にお菓子を食べていいよというルールを作ったとします。お菓子はコミュニケーションも図れるし、雰囲気も和やかになります。(会社によりますが)ただし、・リフレッシュのため・気分転換のため、・15時~16時の間など一定のルールを決めておかないと朝いきなりお菓子を食べているスタッフがいる。電話が鳴っているのにお菓子を食べているので電話に出れない。スナック菓子なので、手が汚れ、電話が汚れるなど不具合も出ます。この状態だと「なあなあ」となり、高いパフォーマンスで仕事ができる状態とは言い難いです。お菓子ひとつで大げさなと思うかもしれませんが、このルールを高い基準で作らないと、ヌルイ職場となり、誰も注意しない=どんどんおかしな方向に行く結果となります。極端な例ですが、ある会社さんで「会社の経費でお菓子を購入していい」というルールを真に受けて、ポテトチップスを箱買いしていた労働者の方がいらっしゃいました。それもほとんどその人だけが食べるために。。。
「心理的安全性」。
使い方を間違うと違う方向に行きますので、これから数回に分けて「心理的安全性」について触れていきますね。
最近はオンラインでの相談も増えていますので、ぜひこちらから。
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福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社
【編集後記】
日の丸飛行隊。長野オリンピックが懐かしいです。長野オリンピック以来のスキージャンプでの金メダル。小林選手おめでとうございます!