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コラム

組織・人材マネジメントにおける課題3

2021年9月2日

テーマ:コラム

コラムカテゴリ:ビジネス

おはようございます。
9月に入りましたね。無事夏の甲子園も終わり、ようやく秋になったなあと感じる福井の社会保険労務士 北出慎吾です。これから秋にかけて、プロ野球のドラフト候補が一気に注目されますね。夏の甲子園では登場しなかったですが、市立和歌山の小園投手、中京大中京の畔柳投手などは上位予想されますね。11月の楽しみのひとつです(笑)


人材育成


前回、組織・人材マネジメントにおける課題をお伝えしましたが、今回はその続きです。リクルートマネジメントソリューションズは、「コロナ禍における人事課題や人事の役割について考える人材マネジメント実態調査2021」の結果を発表しました。調査対象は、管理職以上で現在、人事業務に携わっている人491名。内容は、現在の組織課題への認識とコロナ禍による変化、評価や配置・異動に関する制度の導入状況、人事の役割、人材マネジメントの成果指標、従業員を動機づけるものなどです。

今回は、「配置転換と人事の役割」について
●配置・異動に関する課題
<現在課題であるもの>
1.「配置が固定的になっており、従業員の能力が向上しない」(40.5%)
2.「場当たり的な異動が多く、従業員の中長期的なキャリア開発が難しい」(39.5%)
3.「変革人材や異能人材を発掘するよい方法がない」(39.1%)
4.「職務要件や人材の能力・適性の情報が不足し、適材を配置しにくい」(36.7%)
5.「異動の根拠があいまいで納得性がない」(32.2%)
でした。コロナ禍において異動や転勤、出勤自体が難しくなったという点もありますが、大企業は、コロナ前と変わらず、配置転換を行い、キャリア形成を促している面もみえます。

また、「昇進・昇格要件(基準)があいまいで納得性がない」という課題感がある企業では、人材・職務情報の把握、幅広いスキル開発、人材配置の最適化、キャリア形成の自律化、キャリアの複線化・多様化を意図した取り組みが、全般的に低いなど、他にも関係が確認されたものがあるようです。

つまり、人材育成やキャリア形成、人事評価制度など組織全体として人事の在り方を見直さないと厳しい部分があるということですね。

また、最後に人事の5年後の役割についても調査されています。

●人事の役割
<現在と5年後>
現在一番重視するものとして選択されたのは、
1.「戦略実現パートナー」(39.1%)、
2.「従業員パートナー」(23.2%)
3.「理念・バリュー実現パートナー」(19.3%)、
4.「実務推進パートナー」(18.3%)
でした。

・5年後についても「戦略実現パートナー」(38.7%)が最も多く選択され、「4.理念・バリュー実現パートナー」(23.6%)と続いています。
人事の役割の重要性が再認識されますね。

【人事は経営のど真ん中】
人事の重要性とそれにどう携わり成果を上げていくか、人事に携わる者として興味深い調査結果でした。すべてはつながっていますが、まず何から手を付けるか。それは当然、会社のビジョン、ミッションです。これがないと始まりません。

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福井の社会保険労務士
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【編集後記】

夏の甲子園決勝は、史上初の智弁対決となりました。智弁和歌山と本家智弁学園。結果は智弁和歌山の力勝ちとなりましたが、ユニフォームの違いは最後までわからなかったですね(笑)

この記事を書いたプロ

北出慎吾

社会保険労務士として企業の成長に寄り添う人事労務のプロ

北出慎吾(北出経営労務事務所)

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