数値目標と人事評価制度

北出慎吾

北出慎吾

テーマ:コラム

おはようございます。
福井の経営人事コンサルタント・社会保険労務士の北出慎吾です。

9月となり、天気予報を見たら超大型の台風が日本列島に近づいているようです。風速80メートルって、本当に飛ばされそう、、、
9月1日が防災の日というのもわかりますよね。
台風や災害が多い月。

さて、今回は数字と人事評価に関する話です。


人事評価


生産性や人事評価制度の指標の一つに「人時生産性」という言葉があります。

言葉のごとく、時間当たりの生産性の事を指しますが、
「人時生産性=粗利益高÷総労働時間」の計算式で表すことができます。

つまり、どれくらいの時間で粗利を稼ぐことが出来たかという指標です。

月に200万円の粗利を稼ぐ人の労働時間が200時間だったとします。そうすると、
人時生産性は10,000円。

同じく、月に200万円の粗利を稼ぐ人の労働時間が230時間だったとすると、人時生産性は、8,696円。

生産性が高いのは前者ということになります。

この数値が高ければ高いほど、その企業が短時間で大量の商品を製造できたり、高付加価値なサービスを提供できることを意味します。
人時生産性を向上させることは、企業の競争力を高める上で非常に重要な指標です。

では次に部門で表してみましょう。

月に1,200万円の粗利を10人で稼いでいたとします。
12人の総労働時間が2,500時間だとするとその部門の人時生産性は4,800円です。
1,200万円/2,500時間=4,800円

一方、月に1,300万円の粗利を10人で稼いでいたとします。
12人の総労働時間が2,800時間だとするとその部門の人時生産性は4,643円です。
1,300万円/2,800時間=4,642円

では、人時生産性を高めるために何が必要かというと
「粗利を増やす」「工数管理」「人員配置」「業務内容の見直し」「取扱商品の精査」などがあります。

これらを数値目標や指標として定め、生産性向上、人事評価制度に反映させるのです。

進むべき道がわかれば、後はそれに向かって行動を起こす。これらが人材育成にもつながり、企業の業績にも向上する。

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福井の社会保険労務士
北出経営労務事務所/シナジー経営株式会社。



【編集後記】
先日のメルマガでは台風が来ない8月も珍しいですね。と呟いていましたが、9月に入り大型の台風が日本列島に接近中。お近くの方はお気を付けください。

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北出慎吾
専門家

北出慎吾(社会保険労務士)

北出経営労務事務所

顧問契約(労働・社会保険の書類作成、手続き代行)や給与計算業務だけではなく、会社を発展させ、リスクから守る就業規則の作成、人事評価制度の構築や社員研修などを得意としている。返済不要の助成金提案も好評。

北出慎吾プロは福井テレビが厳正なる審査をした登録専門家です

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