ラグ、リューズ、ダイアル。
こんにちは。
来週からは椿祭りが始まりますね。
勇進堂も従業員一同で明日は商売繁盛のお参りに行きたいと思っています。
さてさて本日はクォーツ時計と次世代型クォーツ時計について記事を書かせて頂きたいと思います。
クオーツ時計
安価で手ごろな物が多い上、正確無比に時を刻みつづけるクォーツ時計ですが、唯一の弱点が、電池寿命の問題です。
クォーツ式は電池が切れてしまうと、電池を新しいものに交換しなければ動き出しません。 通常電池の寿命は2年程度です。(最近は消費電力を抑えたムーブメントを使用することにより、5年や10年もつものもあります)
さらに 高級時計などは裏蓋を開けるのに特殊な工具が必要であったり、電池交換後に時間や曜日の設定等をするものもあります。
毎日時計を使用している方はメーカーさんでの電池交換になれば2週間程預ける事にもなりその間時計が無く困ってしまう人もいるかもしれません。
そう考えてみると電池交換は以外とわずらわしいかもしれませんね。
次世代型時計
上記のわずらわしさを解決したのが、セイコーの自動巻き発電型クォーツ時計(オートジェネレーションシステム〔AGS〕やオートクオーツとも呼ばれています)、太陽電池を使用したシチズンのエコドライブ、カシオのタフソーラーなどです。
セイコー(AGS)
シチズン(エコドライブ)
カシオ(タフソーラー)
セイコーの自動巻き発電型クオーツ時計は自動巻き式のローターによるゼンマイの巻き上げ機構を発電用に応用したものです。
自動巻き式と同様にローターが回転すると、それが歯車を介して約100倍に増速されて、発電ローターを超高速で回します。
この発電ローターと発電コイルとの間に電磁誘導による電気が発生します。その電気は充電ができる電池(キャパシター)に貯えられて、時計を駆動するエネルギーになります。
※以下充電ができる電池を二次電池と記載させて頂きます。
発売当初の頃は、フル充電で2~3日ぐらい稼動する程度しか充電されませんでしたが、消費電力の省力化や、二次電池の改良、不使用時の省エネモード等の採用により、フル充電で6ヶ月以上稼動するようになりました。
太陽エネルギーを利用する(太陽の光に当てることによって電池が充電される)ことで電池交換を不要にしたのが、シチズンのエコドライブ、カシオのタフソーラーです。
こちらは、当初アナログ式より消費電力の少ないデジタル時計で実用化されました。 一度フル充電しておけば、光が当たらなくても3~6ヶ月くらい動き続けます。
こちらも発売当初は、太陽電池の大きさが時計の全体の1/3から1/2を占めていました。
しかし、電池の小型化や、透光文字盤、極細太陽電池の開発等により、太陽電池の配置をあまり気にせず、自由な時計のデザインができるようになりました。
充電を心がけてください
AGS、エコドライブ、タフソーラーなどの充電式に共通する注意事項があります。 それは二次電池を完全に放電してはいけない、ということです。 いくら省エネでも、1年もほおっておかれれば、電池は完全に放電してしまいます。
そうすると二次電池が劣化してしまい、次に充分な蓄電ができなくなります。 すると普通に使用しているにもかかわらず、1日2日放置しただけですぐに時計が止まってしまう場合があります。
長期間使用しない場合でも、定期的に動かし、太陽に当てて充電することを心がけてください。
クオーツ時計と次世代型クオーツ時計はどっちがいいの?
いままで次世代型クオーツ時計の事についての記事を書かせていただきましたが、ではクオーツ時計と次世代型クオーツ時計のどちらが使用しやすいのでしょう?
クオーツ時計は電池が無くなれば新しい物に交換しなければいけないというわずらわしさはありますが、時計の故障についての修理の際は技術のある時計屋さんにお願いすればそこで修理していただける物が多くあります。
AGSやエコドライブ、タフソーラーの時計に関しては充電をしっかりと行っていれば、時計は動き続けますが、何か不具合が生じた場合は全てメーカーさんに送っての修理になります。
どちらも長所・短所がありますので自分にあった時計を選ばれると良いでしょう。
最後に
個人的ではありますが、僕自身はクオーツ時計のほうを好きな時計とさせて頂いています。
理由としては2年に1回電池交換にきていただく事になりますが、その度に時計の調子を点検する事ができるからです。
(例:パッキンの交換やバンドの疲労確認 等 )
わずらわしさがある時計にも手間を掛けてあげる良さがあるのではないでしょうか?
これからは次世代型クオーツ時計が増えてはいきますが手間のかかる時計の良さが今一度でてくるのではないでしょうか?
もし、何かご相談などございましたら、いつでもごそうだんください。