リーダーの素質「リーダーシップ論の変遷」
こんにちは。
成果を出し続ける仕組み作りコンサルタントの岡本です。
今年も、「100km歩こうよ大会 in 摩周・屈斜路」に参加してきました。
公式サイト
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https://www.100kmwalk.net/
昨年は、徒歩参加でしたが、今年はサポートで参加。
サポートは、各地に設置されるチェックポイントの設置や撤収、食事や水の提供、マッサージの提供、機材の運搬など、歩く方が無事ゴールできる様にサポートします。
本来、サポートは歩きませんが、最終グループの1組を「徒歩サポート」として最終チェックポイントからゴールまでの最後の区間を一緒に歩きサポートさせてもらいました。
昨年に引き続き、リーダーやチームについて改めて考えさせられる事がありました。
◆リーダーは悩む
今回、サポートさせていただいたリーダーの悩みは、
「このままのペースで歩くと制限時間に間に合わないがどうするか」
でした。
4人のグループのうちリーダー以外の3人は足にトラブルが出ている状況。
最後のチェックポイントを制限時間ぎりぎりで出たので、一定ペース以上で歩かなければゴールに間に合わない状況でした。
私はペースメーカーとしてゴールできるペースを維持しながら歩いてましたが、途中で3人のペースが落ちてきている、リーダーは迷ってました。
“急がないと間に合わない。ペースを落とさず。“というべきか?
どうすればよいか。
私は、リーダーに対して、
「もし、その言葉を伝えるとどんな影響がでますかね?」と聞きました。
リーダーは
「言ったところで足の状況を考えると、スピードは上げられないでしょう」
「間に合わないと思った瞬間、心が折れてあるけなくなるかもしれない」
「“私を置いて(残りのメンバーで)ゴールして”と言うだろう」
私は、
「言葉を伝える事での影響(効果)はわかりました。
制約条件を考えてみましょう、大会のルール上、単独でのゴールは可能です、この場のリタイアも可能ですね。選択肢としては“あり“なんですね。
誰か一人でゴールすれば良いという事も考えられますね。
ここで、改めて考えてみてください、今の自分達の目標はなんでしょうか?」
リーダーは
「みんなでゴールすること」
◆「みんなでゴールしよう!」
私は、
「すべての情報や状況について知る事には限界があるので、常に限られた情報の中判断なければならないので、リーダーが現状を分析して出した答えはどんな時も、その時の最善手を選択したのだと思いますよ。」
リーダーは「そうですよね」と言ったあと、
「制限時間内にゴールできないかもしれないけど、みんなでゴールしたいです。」
「でも、大会事務局の方に迷惑はかけられないので可能な限り早くゴールしたい。そのため、ペースはなるべく落とさずいきましょう」
そして、他のメンバーが追い付いてくるのを待ち、
「みんなでゴールしよう!」
リーダーは仲間に声をかけました。
今回は、制限時間すぎてしまってもゴールしようという決断になり。
全員でゴールに向かって歩きだしました。
◆どんな時もそれがその時の最善手
今回は、
・自分の行動による影響(効果)の確認
・ルール等の制約条件の確認
・目標の確認
を確認し、その上で決断してもらいました。
たとえ、迷いがあったとしても、リーダーの決断は
「どんな時もそれがその時の最善手」であると、まず自分自身が信じることです。
そして、その決断に責任をもてば良いのです。
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