英検1級道場 2015-1英検1級試験問題研究 パス単は有効です
日本の英語教育には疑問が絶えません
日本では、英単語を覚える際に、英単語→日本語単語に置き換えというかたちで習います
様々な英文を読むと、このような置き換えに矛盾が生じます
今回は、
apparantly → 明らかに
という置き換えが誤訳になる可能性をお伝えします
実際には、
apparantlyという単語を「明らかに」と訳すと、誤訳と言ってさしつかえない例が見受けられます
下記に最近遭遇した英文2例を紹介します
いずれも、推定あるいは伝聞という意味で使用されています
また、アルク英辞郎で調べてみたら「明らかに」という意味ではなく、
推定、伝聞として明記されています
参考として、clearlyとあるだけです
■現地紙記事(ルーブル美術館での盗難事件)
Four thieves, apparently dressed as construction workers, climbed up a ladder and then used powered glass cutters to break in through a window to the Apollo Gallery, where the jewelry was on display.
■2025-2準2級プラス大問1(7)
(7)A : Have you been to the restaurant on the corner of Silver Street and Western Avenue?
B : No, but I saw a story about it on the news. ( ), a lot of people got sick from eating the grilled fish there.
1 Seldom 2 Finally3 Apparently 4 Otherwise
■アルク英辞郎
apparently 副詞
・一見したところ~のようだ、見たところ[感じ]では~のようだ、外見から判断して~のようだ、外見上は
〔聞いた情報によると〕どうも~らしい、どうやら~らしい
【参考】clearly ; evidently ; obviously
・Apparently, this is not the case. : どうやらこれは事実ではありません。
レベル4、発音əpǽrəntli、カナアパレントゥリィ、分節ap・par・ent・
apparently は It appears that~ だと思えば間違うことは無いようです
以上のように、日本の学校で教えられた単純な説明では解決できない単語がいくつもあります
今後もこのような例を挙げていく予定です
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ちなみに、日本語でも時代とともに変化していく例は多くあります
例えば「全然」という言葉があります
最近「全然あり」「全然大丈夫」という肯定の意味で使われるようになりましたが、少し前までは否定的な意味で使用されていました
調べてみると、江戸時代には現在と同じ肯定の意味だったのに、明治時代に否定的な意味に変わったそうです
それが、さらに時代を経て肯定の場面で使われるようになりました
このように、言葉は生き物です
時代や環境とともに変化していくものだと見ていくことが大事です



