英検1級道場-戦い済んで日が暮れて 45回目の1級受験実況中継

2025年度第1回の英検1級1次試験で合格を果たした方から、要約と英作文に関する詳細なレポートが届きました
受講生ではありませんが、マイベストプロの読者であり、無料の懇談会にも参加された方です
皆様の参考になればということで、報告してくださいました
<英検1級1次試験合格までの道のり>
1.どのように勉強したか、どんなことに気をつけたか。
要約問題:
要約問題は過去問が3回しかないので、
① 3回分の過去問、② 学研の要約問題予想問題集 ③ 旺文社の英検1級予想問題ドリル(6訂版)、④ ネット上で見つけた要約問題が全てです。
要約問題は3パラグラフ構成でパラグラフ1は状況説明、パラグラフ2は問題とその背景、パラグラフ3は問題への対策と将来の問題 で構成されるのでパラグラフ毎の要点を箇条書きにし、問題文を見ないで箇条書きを英訳する練習をしました。
問題文を見て英文を作るとどうしても原文に流されるので箇条書きの元ネタを知っている英語で作文し、ChatGPTを使って語彙や文法ミスをチェックしました。
パラグラフ毎の要点抽出がキーになりますが、全部を入れると要約にはならないので言っていることが同じであればまとめる様にしました。参考書を見るとパラフレーズしなさいとか出てきますが、それを意識すると鉛筆が進まないので、あえて箇条書きを自分で作れる英語で書くことを練習しました。
実は、前回16点だったときは、作文に時間をかけすぎ要約の方は十分読み込まず適当に箇条書きを作ったためポイントがいくつか抜けていたのと急いで書いたため全体的に低スコアでした。
なので、試験時に注意したことは原文に書いてあるポイントを全部網羅すること(②の参考書が参考になります)と、採点者が読んで理解できることを意識しました。
内容は8点なので多分やり方は合っていると思います。前回は作文に時間をかけすぎ要約の時間が足りなくなったので作文と同じくらいの25分程度で書き終えました。
英作文:
作文はオーソドックスなやり方でトピックに対し、思いつく3つの理由を箇条書きにしそれをトピックと関連づけ展開する方法です。
ここで問題は3つの理由が独立しているかどうかですが、深く考えてもいいアイデアがでるとは限らないので知っている知識でなるべく重複しない様にしました。
参考書は定番のジャパンタイムズ社の英作文問題完全制覇、ASK社英検1級ライティング大特訓、旺文社英検1級英作文問題、過去問、英検1級予想問題ドリル(6訂版)その他ネットで良いなと思ったものを参考にしました。
イントロと結論は定型文をそのまま利用しました。本論はトピックと関連させることを意識して3つの箇条書きを作りなぜそれがトピックとつながるのかと言う流れを意識しました。
と言ってもすぐに書けるわけではないので箇条書きから理由が書ける様だいぶ練習しました。毎回できた作文をChatGPTでチェックしていると当初はだいぶ直されましたが後半はかなり修正点が減ってきました。
試験時に注意したことは要約と同じですが、採点者が読んでトピックに対し書いた作文が理解してもらえるかを意識しました。勿論語彙や文法も重要ですが、練習時に間違えたところ(ChatGPTに指摘されたところ)は大体同じなので自然に修正が出来る様に練習しました。
前回は35分位かかりましたが、今回は25分程度で書き終えました。
2.どんなことを書いたか?
英文の記録はとっていないので日本語のメモを書きますが、回答用紙に書くときに内容の修正もやっているのでこの通りではありませんが大筋は合っていると思います。
要約:
アメリカの地下水は農業用水や飲み水として広く使われ、ポンプ(井戸)でくみ上げられ、なくてはならない資源である。
ところが、過剰な水利用は水位を下げている。この水により多くの農作物が作られお金を稼いでいる。つまり、この水が枯渇すると経済だけでなく、輸出にも影響し、その結果食料価格上昇を招く。
ある州ではこの水対策のため水制限をする法律をつくった。それは水の消費量を測るデバイスの導入を義務付けるものである。
が、農民はそれにより土地価格下落が起こり、将来農業が出来なくなるかもしれないと心配している。
英作:
トピック: 裕福な国は貧乏な国より気候変動対策に責任を持つべきか?
Agreeで作成:
理由① 先進国には技術とお金がある ⇒ 気候変動対策の策定と実行するのは当然だ ⇒ 例えばCO2排出の少ない火力発電所は先進国は出来る(日本の誇る高効率火力発電のことです・・三菱重工などが開発し日本は世界NO.1です・・この部分は書いていませんが)。
理由② グローバリゼーションで先進国は途上国に仕事を投げ利益を上げている ⇒ その利益は途上国から搾取したものであり気候変動対策などを通じて途上国に還元すべきだ。(グローバリゼーションの理解の仕方次第ですが、実際は企業が上げた利益から税金が納められその一部を途上国に還元する・・)
理由③ 先進国は教育科学にすぐれておりその知恵を使って気候変動対策など人類共通問題対応を行い全世界に還元する必要がある ⇒ 途上国の若者教育を先進国で行うことはその一例である。
以上です。



