英検1級道場ーアメリカの大統領選挙の英文記事から学ぶ―ニューヨーク・タイムズ

山中昇

山中昇

テーマ:道場のレッスンはこんな感じです

英検1級道場では、最新の現地紙を使って英語力を高めるをレッスンをしています

受講の対象者は、英検1級に合格し英語力を高めたい方、
英検には関係なく英語力を高めたい方などです

今朝は、2024年のアメリカ大統領選挙の結果を受けて、ニューヨークタイムズの最新記事を入手し精読しました

パソコンでの音声読み上げ機能により、ネイティブによる音読を聞き、
まずはリスニングを鍛えていきます

その後、受講生に記事を音読させてから日本語で意味を言ってもらいます

英文のわからない箇所や、説明の必要な文法、あるいは背景知識などを伝えていきます

まずは、アメリカ大統領選挙の特徴について解説しました
日本の選挙システムとは異なり、選挙民は、候補者(政党)を州ごとに決めていきます
どちらかの候補者が1票でも多く取れば、その州に割り当てられている選挙人の数をすべて総どりするという方式です
(一部の州で例外がありますが無視できる範囲です)

全米の総得票数でみると、トランプ氏は52%、ハリス氏は48%
一方、獲得した選挙人の数でみると、トランプ氏は約59%、ハリス氏が41%
したがって、結果としては、トランプ氏の圧勝ということになります
注:この方式を改めるべきだという意見が2/3近くあると聞いています

以上のアメリカの選挙方式が理解できていないと、ニューヨーク・タイムズの記事を読んでも、まったくわからないということになります

この点を解説しながら、実際の英文を読んでいくことになります

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実際の記事を読み進めていくと、明確にわかることは、
ニューヨーク・タイムズは完全に民主党支持のメディアだということです

私の理解している範囲で言うなら、ワシントン・ポスト、CNNなども同様に民主党支持と見られます

ニューヨーク・タイムズの記事では、犯罪人トランプの当選により、世界は不確かな時代に足を踏み入れた、というニュアンスでした
ひたすらトランプ氏の政策をこき下ろす内容が続いており、共和党を敵対視した内容になっています

マスコミは不偏不党、公正中立というイメージがありますが、ニューヨーク・タイムズの記事はまったくそうではありません
(日本でも赤〇のような政党新聞が存在しますね)

よく言えば、立場がはっきりしていてわかりやすいと言えなくもありません

問題なのは、日本のマスコミの多くが、民主党支持メディアの情報をそのまま掲載し、その情報がアメリカで起きていることの正しい姿であるかのように伝えていることです

ちなみに、私は民主党も共和党も、どちらも支持していません
どちらも両極端であり、分断は両方に責任があると見ています

例として、今日使用した最新記事の冒頭部分を紹介します
グーグル翻訳もそのままの形でつけておきます(一部で修正が必要ですが)

見出し:
Donald Trump Returns to Power, Ushering in New Era of Uncertainty
He played on fears of immigrants and economic worries to defeat Vice President Kamala Harris.
His victory signaled the advent of isolationism, sweeping tariffs and score settling.

ドナルド・トランプ氏が政権に復帰、不確実性の新たな時代を先導
トランプ氏は移民への恐怖と経済不安を利用してカマラ・ハリス副大統領を破った。
トランプ氏の勝利は孤立主義、広範囲にわたる関税、そして因果応報の到来を​​告げた。

記事:
Donald J. Trump rode a promise to smash the American status quo to win the presidency for a second time, surviving a criminal conviction, indictments, an assassin’s bullet, accusations of authoritarianism and an unprecedented switch of his opponent to complete a remarkable return to power.

ドナルド・J・トランプ氏は米国の現状を打破するという約束を掲げて2度目の大統領選に勝利し、有罪判決、起訴、暗殺者の銃弾、権威主義の非難、そして前例のない対立候補の交代を乗り越え、驚くべき政権復帰を果たした。

Mr. Trump’s victory caps the astonishing political comeback of a man who was charged with plotting to overturn the last election but who tapped into frustrations and fears about the economy and illegal immigration to defeat Vice President Kamala Harris.

トランプ氏の勝利は、前回の選挙を覆そうと企んだとして告発されたが、経済と不法移民に対する不満と恐怖を利用してカマラ・ハリス副大統領を破った男の驚くべき政治的カムバックの頂点である。

His defiant plans to upend the country’s political system held appeal to tens of millions of voters who feared that the American dream was drifting further from reach and who turned to Mr. Trump as a battering ram against the ruling establishment and the expert class of elites.

国の政治体制をひっくり返そうとするトランプ氏の挑戦的な計画は、アメリカンドリームがますます手の届かないところへ流れていくことを恐れ、支配体制とエリート層に対する破城槌としてトランプ氏に頼った何千万人もの有権者の心を捉えた。

In a deeply divided nation, voters embraced Mr. Trump’s pledge to seal the southern border by almost any means, to revive the economy with 19th-century-style tariffs that would restore American manufacturing and to lead a retreat from international entanglements and global conflict.

深く分断された国で、有権者は、あらゆる手段を使って南部国境を封鎖し、19世紀型の関税で経済を復興させてアメリカの製造業を復活させ、国際的なもつれと世界的紛争からの撤退を主導するというトランプ氏の公約を支持した。

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山中昇
専門家

山中昇(英語講師)

英検一級道場

英検1級1次・2次試験に通算85回合格という実績と経験を生かし、朝7時から夜10時までオンライン(zoom使用)マンツーマンでの英語レッスン。年齢・場所不問につき、世界中に受講生あり。オフ通いも可能。

山中昇プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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