英検1級道場-戦い済んで、日が暮れて(46回目) 2016-2英検1級1次試験と格闘
2024-2英検1次試験のWEB合否発表がありました
早速、受験結果の報告が相次いで届いてきました
報告の都度、データを更新していますので、ご覧ください
結果の一覧表を見ていただくとはっきりわかることですが、
英検の合否基準は得点ではなく、CSE(偏差値)だということがわかります
下記のその典型例を抜き書きしました
実例して示していきます
■1級 合格点2028、満点それぞれ850X3=2550
R L W 計 英検バンド
688(26/35) 731(23/27) 615(37/64) 2034(86/126) G1+1
635(16/35) 705(21/27) 689(48/64) 2029(85/126) G1+1
671(23/35) 658(16/27) 697(50/64) 2026(89/126) G1-1
671(23/35) 658(16/27) 697(50/64) 2026(89/126) G1-1
上記のように、合計の点数で見ると、85点、86点で合格している人がいますが、 89点をとっていても2人が不合格となっています
不合格の2人はまったく同じ点数です(別人です)
合計点数にも関わらず、合否が逆転するという理由は一つしかありません
それは、R、L、Wのそれぞれの1点がCSEの数字としては異なるためです
Rは、1点がほぼCSEの5~6
Lは、1点がほぼCSEの8~13
Wは、1点がほぼCSEの4~7
ということになります
今回の結果からみると、Lの得点が高くなれば、RやWが同じ点数で高くなるよりも、CSEの合計が高くなるということです
上記の例はこのことを端的に表していると言えます
2023年度第3回までは、Wが英作文のみで32点満点
そのため、Wの1点がCSE13~30くらいまでに相当するため、RとLの点数がかなり低くてもWが高くて合格!というケースが少なからずありました
2024年度第1回から、Wが64点(要約32点、英作文32点)となり、1点がCSE4~7ということになりました そのため、Wでの逆転合格が少なくなったと言えます
いずれにしても、1次試験突破を目指すのであれば、R、L、Wそれぞれ70%以上の得点を目標とすることが王道と言えるでしょう
さて、本番の英検の試験の時間配分では、まず要約、英作文で60分、残り40分で単語、読解に取り組むように指導しています
なぜなら単語と読解は4択なので、時間がなければ最悪は適当に選ぶ、という技が使えるからです(4択なので、確率は4分の1)
ある受講生の報告によると、要約と英作文で95分を使ったため、5分しかなくなり、単語と読解はすべて2番にしたところ、6問は当たったということでした
(これはお勧めではありません。因みに、オール4でつけたら8問正解だったという報告もありました)
1級は圧倒的に時間が足りないという人がほとんどです
中には、読解問題のうち800字の長文は最初からあきらめて4択から適当に選ぶという人もいるそうです
これは、けして本筋ではありません
合格だけが目的になってしまったら、英検1級の実力とは言えません
ちなみに、私は受講生への指導とは逆に頭から解くようにしています
今回は、単語10分、読解4問で38分、残りの52分で要約と作文を終えました
55回も受験してきた私ですらそうなのですから、Wはほとんどの人が60分以上かかるのは当然と思います
だからと言って、読解をきちんと解かないということは、本末顚倒と言えるでしょう