英検1級道場-格好悪く、不都合な自分と直面することが成長のための第一歩です
受講生の中で、リスニングが苦手な方がいます(とても多いです)
私は全員にディクテーションを勧めています
ディクテーションをすると、何が聞こえていて何が聞こえていないのか
如実にわかります
多くの方は、中学1年生で習った単語が聞き取れていません
聞き取れたと思っても、聞き間違えていることが多くあります
前置詞が全滅
andとinが区別できない
問題点のオンパレードです
実際にやってみた受講生にできなかった理由を聞くと
「文法がわかっていないからだと思います。文法書をやり直します」
と答える人が多いです
私は、即座に答えます
「文法書をやり直す、というのは大きな間違いです
あなたは完璧な日本語を話せますね。文法書で勉強しましたか?」
答えは、全員ノーです
文法書で勉強するということは、以下のようなことです
「おはようございます」は現在形です
「おはようございました」は過去形です
朝起きたら、無条件に「おはようございます」と言います[
「おはようございました」という人はいません
それだけのことです
英語の参考書やWebを見ると、to不定詞がどうたらこうたら、先行詞がどうたらこうたら、何とか格がどうたらこうたら----などわけのわからない文法用語を並べ立てて説明しています
まったく意味がわかりません
もう一つわかりやすい例を挙げます
例えば、強い意志が伴うときに、以下のような表現をします
「今日は焼肉が食べたい」
文法的には間違っています
正しい文法で話すなら
「今日は焼肉を食べたい」
が正解です
あるいは、食事を選択するときに、強い意志を表す表現として私たちはこのように言います
「今日は焼肉だ」(Today is Yakiniku???)
「私はカレー」(I am Curry???)
「俺はハンバーグだ」(I am Hamburg???)
など、文法的にはメチャクチャです
でも、私たちは日常生活でこのように言っているのです
文法書では大きな間違いなのに、実際には間違いではありません
このように話して十分に通じるのです
2歳くらいの子供は、単語の羅列しか話ができません
そこから歳を重ねるうちに、だんだんと文法を踏まえた話ができるようになっていきます
英語でも同じです
文法は必要ですが、文法書で勉強する必要はありません
それよりも、多彩な表現を覚えて、それを聞き分け、自分でも使えるようになることが重要です
多くの英文に触れて、自分の中に英文のストックを増やしてください