英検1級道場ー英語の発想と日本語の発想が異なる顕著な例があります

山中昇

山中昇

テーマ:単語力向上のために

英語の表現と日本語の表現には、発想の違いが大きく影響することがあります

例を挙げてみましょう

下記は、2000年度第1回の英検1級リーディングの単語問題です
当時は単語問題が30問ありました

2000-2 (27) Though we looked ( ), we couldn't find the car keys and had to take a taxi to the movie. 1 over and out 2 loud and clear 3 high and low 4 by and large

内容は、どこを探しても車のカギが見つからないので、しかたなくタクシーを拾って映画に行ったという話です

英語では、隅々まで探すというときに、high and lowと言います
つまり、垂直に物事を考えるという意味になります

日本語では、隅々までというときには、水平に見ているというイメージがあります

住所表記でも大きな違いがあります
英語表記では、小さいところから大きい場所へと広げるということ
つまり、番地、町名、市名、国名の順番です

日本では逆に、県名、市名、町名、番地、建物名、部屋番号、という順番となり、俯瞰した場所から自分にピンポイントでつながっていくということです

おそらく、こうした発想は伝統や文化に根差したものであろうと思われます

外国語を学ぶということは、こうした発想の違いを学ぶということでもあります
とても興味深いですね

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山中昇
専門家

山中昇(英語講師)

英検一級道場

英検1級1次・2次試験合わせて通算87回合格という実績と経験を生かし、朝7時から夜10時までオンライン(zoom)マンツーマンでの英語レッスン。年齢・場所不問、世界中に受講生あり。オフ通いも可能。

山中昇プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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