英検1級道場-人生相談に近い問い合わせが来るようになりました
今年もクリスマスの季節になりました。
毎年、この季節になると本棚から取りだす本があります。
O. Henry 短編集。
28年前に購入、紙が茶色に変色していますが、いまだに愛読しています。
講談社英語文庫 講談社イングリッシュライブラリーです。
カセットテープが付いていたのですが、パソコンに取り込みMP3ファイルで管理しています。
ナレーターはNHKトラッドジャパンの名優アトキンスさんです。
この一番目が賢者の贈り物です。
有名な短編小説なのでご存じの方も多いかと思いますが、紹介します。
ニューヨークの、貧しい、若い夫婦の愛の物語です。
今は、世の中全体が豊かになり、私たちはモノに溢れた生活に慣れています。
そんな時代だからこそ、この物語が心に染みてくるのです。
この作品は、私たちに、本当に大事なものは何なのかを教えてくれます。
クリスマスプレゼントを買うために、Della は腰まである自慢の髪を20ドルで売り、手持ちの1.87ドルから1ドルを足して、21ドルで夫の Jim の金時計につなげるプラチナの鎖を買います。
一方でJim は、Dellaの自慢の髪のために、2本の櫛のセットを買いますが、お金がないのでおじいさんの代から譲り受けた金時計を売ってお金を作ります。
Dellaが帰宅したときにその姿を見て、”Jim は。。。” というシーンはまさに感動的です。
注)
Magi = 元々はユダヤ(イスラエル)のベツレヘムでイエスキリストが生まれた時に、その誕生を祝いにきた東方の3博士 (Three wise men) = The magi (メイジャイという発音です)
2人が住んでいたアパートは家賃が週30ドル、月120ドル。ぎりぎりの生活の中で、Della の手元に残っていたのは1.87ドルでした。
Della は Jim のために最高のプレゼントをしようとして、自分の一番大切なものを売ったのです。
夫の Jimも同様の決定をしたということです。
O. ヘンリーはこの小説の中で、この二人は最も賢い選択をしたと述べています。
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O. ヘンリーは、この本の中で”最後の一葉” という有名な小説も残しています。
彼の作品は貧しい庶民の愛情溢れる情景を描き、心温まる内容ばかりです。
今日思い出したことがあります。
それは、サイモンとガーファンクルの歌です。彼らの歌の中にも共通のものが含まれています。
詳しくは述べませんが、一度彼らの音楽も聴いてみてください。
O. ヘンリーもサイモンとガーファンクルもきっと人間味豊かな人たちだったろうなと思います。
本はネットでも入手できると思います。
興味のある方は探してみてください。