英検1級道場-日本語と英語は語順がほとんど真逆です

山中昇

山中昇

テーマ:道場のレッスンはこんな感じです


今回のゴールデンウイークの旅では、滋賀県甲賀(こうか)市信楽(しがらき)に宿泊しました
旅館の夕食時、テーブルに小さな印刷物と共に、1杯の地酒が置かれていました

「甲賀の地酒と信楽焼で乾杯」
甲賀市では、平成27年3月「甲賀の茶及び甲賀の酒を信楽焼の器でもてなす条例」が制定されたそうです
とても粋な計らいだと感心しました
そして、地元の名酒を1合注文しました

その時、お酒を飲みながら思い浮かんだ英文があります
Koka-city adopted an ordinance which encourages its citizens to welcome guests with locally-made Sake, served in a Shigaraki-yaki sake cup.

最近、英検1級道場のレッスンで、下記のようなことを度々受講者に伝えています

英語は、読解、リスニング、作文、スピーキングの4技能のどれでも、S + Vをしっかりと理解することが最も大切である、ということです

これを励行しないと、NewYork TimesやNewsweekなど、ハイレベルな記事にはついていけません
これらの記事は、6行や8行、ピリオドが出てきません
接続詞やコンマを使い、分詞構文、セミコロン、コロン、倒置法などを多用し、文章をとにかく長く長くする傾向があります
往々にして、Sとvは後半に出てきます

まず、SとVを見つけることが大切です
SとVについては、日本語と英語の対比をすれば、さらに大きな違いが鮮明になります

日本語:私は、明日、上野動物園へ、母親と共に、山手線に乗って、パンダを見に行くつもりです

英語では、S Vが先にきます
つまり、私はいくつもりです、後の5W1Hはは日本語と同じ

つまり、日本語は、SとVが両端にあり、その間に5W1Hの内容がつまっているということです
一方英語は、S とVをまず言い(行くのか、行かないのかをはっきりさせる)、その後に5W1Hの内容が数珠つなぎに出てくるイメージです

日本語は、最後に、「行くつもりにしていたが、やっぱり行かないことにした」、となるかもしれません
英語では、その心配はありません

これは決定的な違いであり、英語学習では大変に重要な要素です

もう一つ、日本語と英語で決定的に違う要素があります
それは、語順が完璧に反対である、ということです

ちなみに、私たちは、中国語(漢文)を読むときに、レ点(返り点)をつけて読みます
これは、中国語の語順が日本語と逆であるという事実をもとに、中国語にレ点をつけて、日本語の語順に置き換えています
通常、読み下し文と呼んでいます

一方、中国語と英語は語順が基本的に同じです
つまり、私たちは英語を読む時に、返り点は付けないものの、無意識に頭の中で返り点をつけながら読んでいるのです

このようにすると、英文を正しく理解できないことが多くなります
特にリスニングでは、頭の中でレ点でバックしている間に、次の文章に進んでしまっています
とてもついていくことができません

日本人がリスニングが不得意な原因は、この点にあると、私は考えています
では、どうすればよいのでしょうか?

英語は、書いてある順番に、聞こえる順番に理解していく習慣をつける必要があります
最初は違和感を感じるかもしれませんが、だんだんと慣れてきます

私はいくつもりです(どこへ)上野公園へ(いつ)明日(誰と)母親と

というふうに、一問一答形式で、書いたり読んだりすればよいのです

英語の読みが遅い人、リスニングについていけない人は、この方法を身につけましょう

英検1級道場では、このような指導をする中で、飛躍的な英語力の向上を図っています

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Mybestpro Members

山中昇
専門家

山中昇(英語講師)

英検一級道場

英検1級1次・2次試験合わせて通算87回合格という実績と経験を生かし、朝7時から夜10時までオンライン(zoom)マンツーマンでの英語レッスン。年齢・場所不問、世界中に受講生あり。オフ通いも可能。

山中昇プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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