英検1級道場-淵上理音さん―小学4年生、2017-1英検1級2次試験合格!
最近、英検1級合格を目指す小学生、中学生の親御さまからの問い合わせが増えています。
2級、準1級までは、それぞれのご家庭や塾などで勉強されてクリアできたのに、1級という高い壁をなかなか超えられず、困った末に問い合わせをされます。
また、こちらのブログで紹介しているように、最近は小学生で準1級、1級合格者が多数出ているのも事実です。
親御さまとしては心配で、なんとか早く合格させたいと思いな悩みながらも、どうしていいのかわからないというのが本当のところのようです。
そのような方に、以下のようなお話をしています。
参考になればということで、以下にシェアいたします。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ご存知とは思いますが、英検1級は、4年制大学卒業レベルです。
すなわち、英語力はもちろんですが、一般常識(用語)的にも同程度の知識を求められるということです。
英検1級に挑戦するのは、小学生が大学受験をするようなものです。
1次試験は全員が同じ条件で受けるので、小学生だからといって手加減はしてもらえません。
ですので、1次試験突破が大きなハードルになります。
小学生で合格する子供たちは、英語レベルだけが高いのではなく、一般的な知識も豊富です。
普段から、新聞(こども新聞)を読んだり、図鑑を見たり、ネットで調べたりするのが好きです。
頭も柔らかく(もちろん硬い子もいますが)、教えたことをすぐに覚えます。
ただし、それでも限界があります。
特に、単語力は大人にはかないません。
どんなにできる子でも、単語は15/25点とるのが精一杯です。
ですので、強いていえば、子供たちには単語力を上げるのは基本としても、リスニング、作文に力を入れ、そちらで得点を稼ぐようにしています。
英検1級道場では、まず最初に個別に診断をします。
英検の結果の各項目の得点を調べて、何が必要なのかを分析します。
R、L、W、またその各問の中で、何が足りていていて、何が足りていないのか。
そのうえで何でどのように点をとっていくのかを調べて、その方向で進めていきます。
それぞれの方の弱点/できない理由をしっかりと把握したうえで指導します。
多くの方たちは、「試験に受かったから自分はできている」と勘違いします。
1回の受験で受かったからと言って、その力があるとは必ずしも言えません。
極端に言えば、準1級に受かったからといって、R、L、Wでのすべてが準1級レベルという人は残念ながら少ないのです。
1級に挑戦してはじめて、ご自分の力不足を認識する人の方がはるかに多いです。
帰国子女やインターナショナルスクールに通う子供たち(英語飛びぬけている!と言われる)が陥りがちなのは、
英文を読む(声に出して読む)ことができるのに内容が理解できないということです。
読ませたらとても上手、発音もすばらしい!(ネイティブ並み!)
なのに、中身がまったくわかっていないという状況です。
英検の読解問題やリスニング問題に置き換えていえば、英語を読む(音読、黙読)ことはできても、内容が把握できないので、正解を選択できないということが起こります。
内容が理解できないのは、言葉と本人の知識とがつながらないからであり、日本語でも難しい文章を読んだり聞いたりしたときに起こりえることです。
知っている内容なら、英語でも、日本語でも理解できます。
早く合格したい!
本人も、親御さんも強く望んでいます。
少しでもそれを実現すべく指導していくことを信条としています。
そのために上記の通り、本人が足りない部分をしっかりと見極め、その部分を強化し、本番の試験に臨めるようにというのが第一段階の目標です。
英検1級道場では、合格のためのテクニックを教えてはいません。
例えば、私は、TOEICの点数をなんでもいいから上げたい、というリクエストには応じていません。
それなら、手練手管でなんとでもなり、英語力アップには必ずしもつながらないからです。
英検に挑戦するのは、英語力をつけること、自分に自信をもつこと。
英検はご自分の英語力を判断するのに、最高の機会です。
ただし、英語の勉強のゴールではありません。
英検への挑戦を通じて、英語力アップ、自信アップを実現させていくことを願っています