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このコラムに度々書いていますが、英語の達人になろうと思ったら、日本語の達人にならなければなりません。
日本語でわかる範囲でしか、英語もわからないのです。
すなわち、日本語(日本人としての教養)が幼稚園並みであれば、英語もそれ以上にはなりません。
反対に、日本語において、教養の高い日本人であれば、教養の高い英語力を身に着けることができます。
言い換えれば、日本語は幼稚園並み、英語は大学生並みというのは、ありえません。
反対に、日本語は大学生並み、英語は幼稚園並みというのはありえます。
単純に英語の勉強が足りないだけのことです。
このような観点から、私は受講者に貪欲に知識を取り込み、教養の高い日本人になることを要請しています。
私は多数の英語の達人を知っていますが、一人の例外もなく日本語の達人です。
また、すばらしく高い教養の持ち主です。
今回は、日本に関する記事の第2回目を紹介します。
情報はインターネットの信頼できるサイトから集めました。
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暦の話①土用の丑の日は毎年変わります
大暑も過ぎ、暑さのピークを向かえます。
夏バテが心配される毎日です。
夏といえば、土用の丑の日、うなぎの日です。その由来についてお話します
今年の土用の丑の日は7月28日「一の丑」、8月1日「二の丑」です。
■土用の丑の日とは
まず、「土用」は立夏・立秋・立冬・立春直前の約18日間の「期間」を示す言葉です。
そして、昔の暦では日にちを十二支(子・丑・寅・卯…)で数えていました。
つまり”土用の丑の日”とは、土用の期間におとずれる丑の日の事を指しているのです。
土用は毎年違うので、土用の丑の日も毎年変わります。
さらに、土用の丑の日といえば夏のイメージが強いかもしれませんが、下記にある通り年に何回かやってきます。立夏・立秋・立冬・立春それぞれに土用があるので、納得ですね。
いずれにしても、土用の丑の日は「季節の変わり目」といえます。
ちなみに、土用の丑の日と土曜日とは関係がありません。
【2021年の土用の丑の日】
1月17日、1月29日、4月23日、7月28日「一の丑」、8月1日「二の丑」、10月20日、11月1日
■いつから食べられていた
7世紀から8世紀に編纂された「万葉集」には、下記のようなウナギを詠んだ歌があります。
石麻呂に吾れもの申す夏痩せによしといふものぞむなぎとり召せ 大伴家持
”夏痩せにはむなぎ(ウナギ)を食べると良い”と、石麻呂という人に勧めている歌です。
昔から体調を崩しやすい夏にはウナギを食べて栄養をたっぷり摂ろうという考えがあったのですね。
いま土用の丑の日にウナギを食べるのも、土用の丑の日は季節の変わり目にあたる為に体調を崩しやすいので、合理的と言えます。
実際、ウナギにはビタミンAやビタミンB群など、疲労回復や食欲増進に効果的な成分が多く含まれています。夏バテ防止にはピッタリの食材と言えるでしょう。
■土用の丑の日、誰が決めた?
ウナギを食べる習慣が一般にも広まったのは1700年代後半、江戸時代でした。
一説によれば「夏に売り上げが落ちる」と鰻屋から相談を受けた蘭学者の平賀源内が、店先に
「本日丑の日 土用の丑の日 うなぎの日 食すれば夏負けすることなし」という看板を立てたら大繁盛したことで、ほかのウナギ屋もマネするようになったとか。
■ウナギ以外には「丑(うし)の日」の「う」のつく食べものがよいといわれています。
例えば、うどん・ウリ・梅干し・ウサギ・馬肉(ウマ)・牛肉(ウシ)など。
いずれも栄養価が高い、または食欲がなくても食べやすい食材ばかり。
平安時代から室町時代には「めぐり」という水団(すいとん)や小豆、ニンニクを食べていたと伝わっています。食べて元気をつけよう!というのは、時代に関係なく共通のようです。
■食べ物以外に、全国にはこんな風習もあります
◇丑湯 新潟 湯田上温泉
さまざまな効能があり「薬師の湯」と称される湯田上温泉。土用の丑の日に「丑湯」を楽しめば、1年無病息災で過ごせるといわれます。
◇薬狩り
幕末の志士、土方歳三の生家が販売していた「石田散薬」では、薬草を摘むのは土用の丑の日のみと決まっていました。「病除け」や「厄除け」のため、土用の丑の日に薬狩りをおこなう地域はほかにもあるそうです。
◇きゅうり加持
水分豊富なきゅうりにあやかり、暑い夏を乗り切るための祈祷儀式をおこないます。
きゅうりに厄災を封じ込めることで、無事に過ごせるそうです。
きゅうり加持は空海も執り行なった儀式。
現在は小豆島の大観音、愛媛の永徳寺と栴檀寺、京都の神光院のきゅうり加持が知られています。
土用の丑の日には昔もいまも同じ、「元気で夏を越せますように」という願いが込められていますね。
夏はたっぷり栄養と休息をとり、秋の涼風を待ちましょう。
■ウナギの語源
うなぎはかつて、”武奈伎(むなぎ)”という古称がありました。
そもそもの語源としては、家屋の棟木(むなぎ)のように丸く細長いから、胸が黄色(胸黄)だから、うなぎをさばく際の”むなびらき”に由来している などの諸説があります。
ちなみに蒲焼きの語源は、”うなぎをそのまま棒に刺して焼いた形が蒲(がま)の穂に似ているから”というのが有力な説となっています
■うなぎの生態はとっても不思議
うなぎは、どこで生まれてどこで育つのかが、最近まで全くの謎となっていました。
しかし、1991年の調査で産卵場がマリアナ諸島西方が産卵場であることが特定されました。
産卵場は特定出来たものの、生態には未だ不明な部分も多く、完全養殖に向けた努力が進められています。
■関東と関西では調理法が違う
まずさばく際、”関東は背開き”、”関西は腹開き”です。
一説には関東は武士の文化が強く切腹を嫌ったこと、関西は商人の文化が強く腹を割って話すのが好まれたとも言われています。
そして関東では一度焼いて、蒸した後にタレをつけて焼き上げるのに対し、関西は蒸さずにそのままタレをつけて焼き上げるという大きな違いがあります。
■鰻の蒲焼きの起源
18世紀頃までは、うなぎは焼いたあと塩や味噌をつけて食べられていました。
現在のような蒲焼きの始まりとしては、18世紀の後半に千葉県銚子市にあるヒゲタ醤油が”濃口醤油”を作り、それをうなぎの蒲焼に使ってから広まっていったと言われています。
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土用の丑の日には、精力のつくものを食べて、暑い夏を元気に乗り切りましょう