英検1級道場-受講者と昼食しながら懇談しました
比叡山延暦寺に滞在しています。
今朝、新幹線に乗り京都の寺を巡り、比叡山延暦寺の宿坊で年を越します。
比叡山は大雪です!
このコロナ禍でなんてことをするんだ、と思われるかもしれませんが、私なりに考え抜いた末の決断でした。
元日は高野山に詣でて一泊し、2日は奈良の薬師寺、唐招提寺などを巡って遅い便で帰宅します。
駆け足の旅ですが、今回訪問するところはいずこも世界文化遺産に登録されています。
今回の私の旅は訪問して宿泊したり、お賽銭を出さないと運営ができなくなり、世界に冠たる世界文化遺産が滅びてしまうという危機感によるものです。
私一人がこんなことをしても何もならない、ということかもしれませんが、多くの人が同じような気持ちで訪問したり、最近はやりのクラウドファンディングで寄付したりすることにより、日本の文化が守れるのではないかと期待しています。
幸い新幹線はガラガラ、空気清浄設備は完璧、行く先々どこでも訪問客を迎える準備万端整っています。
出かけずに家にいるのが一番ベストかもしれませんが、非国民と言われようと私は行くことにしました。
考えてみれば、長い歴史を通じて同じようなことが何度も起こったに違いありません。
その都度、私たちの先祖はこのような苦難を乗り越えてきました。今度も必ず乗り越えられると思います。
苦難の直撃を受けている場所で、苦しんでいる皆さんと一緒に時間を過ごすことに決めました。
変化の激しい時代と言われますが、変化が激しくなかった時代などどこを探してもありません。
厳しい時代と言われますが、厳しくなかった時代もありません。
戦時中や戦後はもっと大変でした。今の私たちは、その当時より遥かに恵まれていると思います。
コロナ禍は、必ず乗り越えられるという人類の英知を信じて、共に生きていきましょう。
比叡山延暦寺には「一隅を照らす」というスローガンがあります。
自分のテリトリーでできることをやり切ることです。
私も小さなテリトリーですが、自分が今立っているこの場所で、今ここをしっかりと生きたいと思います。
来年が皆様方にとって更なる飛躍の年でありますように願っております。
今年は、根本中堂でのお勤めはありません。お勤めは開放されておりません。その変わり、you tube で放映されます。
私は、雪の中で世界遺産のお堂を巡り、「追儺(ついな)」と言われる鬼追いの儀式を楽しみます。
それでは皆様、どうぞよいお年をお迎えください。
今年1年、ありがとうございました。