英検1級道場ー英検挑戦を続ける私自身の戦いの記録をお伝えします<第1回>
当たり前ですが、英語の表現は日本語と決定的に異なります。
2020年第2回、英検準1級に下記のような表現があります。
The early 2010s saw an interesting shift in the world of higher education.
"2010年代の初期は見た 興味のある変化を 高等教育の世界で"
つまり、”2010年代初期に高等教育の世界で、大変興味深い変化が起こった” という意味です。
しかし日本人は、ほぼ100%下記のように書くはずです。
In the early 2010s, there was an interesting shift in the world of higher education.
発想が違うのです。
これは、日本人として生まれ育っている限り、乗り越えられない壁です。
この自覚があるからこそ、私は英作文の添削をお断りしてきました。
それでも要請が強いので、信頼のおけるアメリカ人を探し出し、英文表現は彼女に任せ、それを使って受講生に課題を認識させ、改善のためのアドバイスをする方向で進めてきました。
上記以外にも、私たちが必ずといっていいほどつまずく箇所があります。
それは let , have , force, cause, allow, make などの、いわゆる使役動詞が出た時です。
学校では、”〇〇をして△△させる”と習いますが、どうもこういう言い方にはなじみがなく、しっくりしません。
英語は日本語とは違う、という当たり前の事実をしっかり認識し、勉強をしていく必要があります。直訳ではだめなのです。
意味を理解し、自分が納得でき聞いている人もわかる日本語に置き換え、説明していくことが必要です。
それを通訳と言います。
トランスレーションは、直訳に近い形です。