保険の基本的な考え方・活用法とは
こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの土田です。
吉本問題が世間を賑わしていますが、それより更に問題なのは「かんぽ生命」の問題ではないでしょうか?
連日新聞報道されていますが、今日の日経にもこんな記事が
「数字が正義」自浄できず かんぽ不正放置した郵政 待遇悪化で告発増加
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20190802&ng=DGKKZO48098050R00C19A8EE8000
以下引用
かんぽ生命保険が郵便局を通して販売した保険で、保険料の二重徴収など数多くの不適切な事例が見つかった。顧客に不利益を与えた疑いのある契約は18万件を超える。郵便局の職員が顧客の信頼を逆手に、強引に商品を売った例もあった。民営化に欠かせないはずのガバナンスが働かず、問題が一気に噴出した。
ある郵便局長は数年前、近所の高齢者から相談を受けた。他の郵便局の渉外担当者が高齢者宅に居座り、希望しない保険契約を強引に結ばされたという。この局長は日本郵便の支社に報告したが「そんなのはいっぱいあっていちいち対応できない」と一蹴された。
支社では契約をたくさんとってくる「優秀成績者」が販売手法を教える研修会がある。契約から2~3年で次の契約に乗り換えさせて件数を稼ぐ手法などを暗に推奨することもある。局長は「グレーでもブラックでも数字を上げた人が正義ということになっている」と首をかしげる。
引用終わり
記事の通り一般常識からはあまりに逸脱した状態だったようです。
とはいえ、保険業界にもいた経験上、こういった問題は大なり小なり全ての保険会社にもあると思いますし、証券業界出身の方にも、顧客に数千万円損させた事を自慢話のようにしているような方も一部おり、金融業界全般の問題とも思えます。
この背景には「数字を上げた人が正義」という業界の常識があり、顧客利益は2の次3の次で営業員は数字を追っているからに他なりません。どの会社も「顧客中心」「顧客第一主義」「顧客に焦点を合わせる」などの標語を掲げていますが、残念ながらそれを順守していてはなかなか成績が上がらないものです。
また、こういった「数字至上主義」的考え方だと、金融の勉強をする時間も取れず、単純に「知識不足」から提案力が不足している方も多く存在していることも弊害でしょう。
ですから志を持って入社しても数年も経てばそういった雰囲気に飲み込まれて、世間の常識を逸脱した行為にも気付かなくなってしまう方が多いと思います。
ですから、保険や資産運用に関しても、一般の方との知識の差を利用して、本当は不要な金融商品でも売ろうとしてくる方が多いですし、ノルマがあってそれを達成するために、顧客に不利益な保険の提案をしてくるような営業員が多いということを認識する必要があります。
そもそも一般の方は「この人は変なものを売らないだろう」とか、「ちゃんとした会社(銀行・証券・保険会社など)に所属しているから大丈夫だろう」などと思いがちです。しかし、先ほど述べたように、「常識が違う」ケースが多いのです。
自分の数字のため、ノルマ達成のためならば、多少損させても良いだろうとか考えている可能性も、今回の「かんぽ生命」の件で明らかになってきたように、これは他の会社でもあり得ると思って対処すべきと思います。
ですので、こういったかんぽ生命の問題を機にご自身の保険内容を確認されたら良いと思いますし、これから加入しようと考えている方や、しっかりした自分に合う保険に見直したいという方は、金融機関に所属しない「独立系FP」にご相談されたら良いと思います。
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今日もありがとうございました。