幕の内弁当化するまちづくり
“まちおこし”では失敗する例と成功する例がはっきりしています。
しかし、一見失敗したようにみえる例であっても失敗じゃないという場合もあります。
実は失敗する“まちおこし”は、失敗したように見えてもそれを次につなげる要因を見いだせない場合に生じます。
一方、成功する“まちおこし”は失敗したように見える“まちおこし”から確実に次につなげる経験を学んだ場合なのです。
“まちおこし”が成功か失敗かは、投じた金額との比較・・・すなわち対費用効果で測るのが一般的です。この評価は決して間違ってはいないのですが、費用効果をどの範囲で認めるかとうところが重要になります。
“まちおこし”の企画を考える場合、他市町村の事例を踏まえる場合が多いと思います。そしてその参考事例について調べると思いますが、この際にできるだけ反省事項などをしっかりとリサーチすることが役立ちます。
同じような“まちおこし”事業を行って、うまくいっていない事例はないかを調べることも必要です。ただし、うまくいっていないからもう検討を止める・・・というのではなく、なぜうまくいかなかったのかについて客観的に分析を行い、自分たちが行おうとしていることと照らし合わせて検討を行ってみてください。
「失敗から学ぶ」というのは使い古された言葉ですが、“まちおこし”にはとても必要なプロセスなのです。
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