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アドバイスを、過保護な関わりにしない

竹内和美

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テーマ:頑張れ管理職!

アドバイスとは何でしょう


新入社員にとって、この長い休みは、心身を整えるには良い時間なのですが、
友達との情報交換によって、不利、不都合を知ってしまう時間でもあるようです。
休み明け、いきなり「辞めます」という宣言だけは聞きたくないものだと、
上司の皆さんは思うことでしょう。

ビジネスマナーや、ビジネスコミュニケーションの基礎を、新人教育に導入していただける機会では、
一方的な決めつけた表現は、真意が伝わり辛い。
自分を理解してほしいなら、相手を理解するよう働きかけることが重要。
自己開示しないで、上司や先輩にだけ自己開示を求めても、関係性はできない。
などについては、特に念を入れて伝えています。
しかし、なかなか、相談を持ち掛ける、相談にのってもらうという行動にはつながらないようで、
結論を押し付けに来るという管理職の悩みは尽きないようです。

押しつけでも押し売りでもない アドバイスをするために


ところで、管理職の皆さんは、一方的に部下の落ち度だと決めつけていないか、
今一度、チェックしてほしいのが、「アドバイス」が「押しつけ」「押し売り」になっていないかどうかについてです。

アドバイスは、相手が受け入れる環境にある場合にのみ有効なかかわりであって、
求めてもいないタイミングや、求めてもいない角度からの発言では、
機能しないばかりか、また説教されるだけだから、相談しないという結論にたどり着いてしまいます。

また、適切なタイミングや角度であっても、度々と重なれば、過保護に部下を扱っているだけで、
その過保護さが、上司が自分の失敗を恐れての行為であるからだと、部下は勝手な解釈をして信頼関係を崩してしまうかもしれません。

では、どんな時にアドバイスは有効なのでしょうか。

アドバイスは、
1.部下が聞く耳(環境)を整えたとき、
2.必要とする角度にあった、
3.相談者の経験、ノウハウという情報や知識
を与えましょう。

また、アドバイスをした後は、
A.どんな活用の仕方があるか、
B. 自分流にアレンジするにはどうしたらよいか
C. いつチャレンジするか
など、一緒に考えるようにしましょう。

おせっかいな情報は不要です。
人は、他人にはなれないのです。
職場で上司や先輩が模範となって仕事をしている姿にあこがれたり、
尊敬したりしても、すぐに自分がコピーできるとは思っていないのです。
だからこそ、どうしたらよいかを一緒に考える過程をスキップしてはならないのです。
まして、自分の経験を自慢話としてひけらかすような愚行は慎みましょう。

ただ、経験談が自慢話に聞こえているかどうかは、
自分ではチェックできません。
もし、ご不安なら、弊社にご相談ください。

研修まで至らずとも、個別にご相談を承る中で、適正に判断します。

GWは、思いのほか、天気に恵まれました。
青い空や、心地よい空気に誘われて、出かけたい衝動を覚えるたびに、
庭の草刈りをして、ステイホームに努めました。

この後、ご縁をいただきお目にかかる予定の皆さんと、元気に会うためにの自主的判断ですが、
ことのほか、雑草がなくなっていくバラの木の根元がすっきりして、
大輪の花が見やすくなったことに、スタッフから感謝の声が届きました。

この経験を、スタッフにステイホームの方法論として話をしないよう努めたことは言うまでもありません。

さて、休み明けの部下が元気で、やる気に満ちていることを祈って、
残り1日、楽しんでくださいね。



草刈りで衝動を抑える

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竹内和美
専門家

竹内和美(キャリア形成を支援する研修講師)

株式会社オフィス・ウィズ

実践を想定したワークショップ形式の研修を実施。製造業から小売業、サービス業まで、また経営者や中間管理層から新入社員まで、実績と事例が豊富。組織の根幹である人材育成に様々な角度からアプローチします。

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