生きる力があることをつかむきっかけ
帝京大学に次男がお世話になり、
私自身は、後援会とのご縁をいただいてから。
ラグビーや駅伝を見るようになりました。
今年の箱根駅伝最終10区のゴール直前、
テレビの前で、思わず「がんばりましょ!!」って、声を出すくらいの接戦に。
3秒の差で、順位は4位になりましたが、
これまでの練習に思いを馳せると、胸がいっぱいになりました。
わたしたちも、「自分を信じましょう!!」って、研修生・受講生によく声を懸けます。
この「自分を信じて」っていうのは、実は、省略している言葉があります。
「何を信ずるか」ということを表す言葉です。
一人ひとり、ポイントが違うので、全体に声を懸ける時は、省略です。
個別に対応するときは、明確にすることができるので、
カウンセリングの時は、じっくりお話を聴きながら、ポイントを探して、
チューニングしていきます。
例えば、一生懸命勉強したなら、「これまでの勉強は裏切らないよ」という言葉です。
人より努力したなら、これまで努力した自分を信じよう ですね。
自分を信じろ!
という声がけだけで響かない人がいたら、
省略したその言葉をきちんと伝えないと、自分を信じることができません。
自分がいちばん、自分のことを知っている
というのは、錯覚で、
他人が客観的に理解しているその人について気づかせる、教えることは、
お節介でも、無駄なことでもありません。
ただし、それは、相手が柔軟な心を持っているとか、
自分に対して、ポジティブに興味や関心を示している状態の時だけ有効です。
練習した量(時間)や、流した汗と涙は、裏切らない。
そういう経験があると、自分が信じられるようになって、
潜在的な力を発揮することができるようになるでしょう。
プロの野球選手や、サッカーの選手が試合をして、
勝った、負けたという表面的なことだけでなく、
一人ひとりの選手の背景に思いを馳せると、違った楽しみ方ができるかもしれませんね。
V奪還した青学の選手も、連合軍で戦った学生も、
一人ひとりの努力があったことでしょう。
すべてが結果につながらないで、悔しいという感情に飲み込まれる人もいると思うけれども、
自分が信じられるようになるにはどうしたらいいか。
肉体的な疲労が癒えたら、じっくり考えて自分を向き合えるといいですね。