「できる子」の定義が変わるとき 〜AI時代に問い直したい「優秀さ」〜
授業参観で学校に行ったとき、
「自分の頃とずいぶん違うな」
と感じたことはありませんか。
先生が黒板の前で説明する時間は思ったより短く、子どもたちはグループで話し合ったり、タブレットを見ながら意見をまとめたりしている。
その様子を見て、
「ちゃんと勉強しているのかな」
「先生は教えてくれないのかな」
「タブレットを使っているだけで、遊びのようになっていないかな」
と不安に思われた方もいらっしゃるかもしれません。
その感覚は、とても自然なものです。
保護者の方が受けてきた授業は、先生の説明を聞き、ノートを取り、覚えたことをテストで確認する形が中心でした。
もちろん、今でも知識を学ぶことは大切です。
ただ、子どもたちがこれから生きていく社会では、知っているだけではなく、
「どの情報を信じるか」
「自分はどう考えるか」
「人とどう協力するか」
がますます大切になっています。
調べれば多くの情報が出てきます。AIに聞けば、それらしい答えも返ってきます。
だからこそ学校では、答えを覚えるだけでなく、自分で考えたり、人の考えを聞いたりする時間が増えているのです。
たとえば、同じ文章を読んでも、
「面白かった」
と思う子もいれば、
「かわいそうだと思った」
と感じる子もいます。
そこで先生が、
「どうしてそう思ったの?」
と問いかけることで、子どもは自分の考えを言葉にしようとします。
友達の意見を聞いて、
「そんな見方もあるんだ」
と気付くこともあります。
実は、このやりとりの中で、子どもたちは考える力や伝える力を少しずつ育てています。
もちろん、話し合いが得意な子ばかりではありません。
すぐに発言できない子もいます。人前で話すことが苦手な子もいます。
でも、友達の意見を聞くこと、うなずくこと、あとから自分の考えを書くことも、大切な学びの一部です。
先生は、そうした子どもたちの様子を見ながら、必要な声かけをしています。
先生が教えなくなったわけではありません。
むしろ今の先生には、知識を教えるだけでなく、
「どう考えればよいか」
「どう話し合えばよいか」
「どうすれば一人ひとりが参加できるか」
を支える役割が求められています。
タブレットも同じです。
ただ画面を見るための道具ではなく、自分の考えを整理したり、友達と共有したり、学びを深めたりするために使われています。
授業参観で、
「今日は話し合いばかりだったな」
「タブレットをよく使っていたな」
と思ったときは、帰宅後にお子さんへ、
「どんな話をしたの?」
「友達の意見で、なるほどと思ったことはあった?」
と聞いてみてください。
正解を聞き出そうとしなくても大丈夫です。
お子さんが授業の中で何を感じ、何を考えたのかを少し聞くだけで、今の学びが見えてくることがあります。
学校の授業は、保護者の方が経験してきたものから大きく変わっています。
だからこそ、不安に感じるのは当然です。
ハイパーブレインでは、こうした教育の変化やICT活用について、保護者の方にもわかりやすくお伝えする研修や講話を行っています。
PTA研修や保護者会など、小規模な場でも対応しています。
「今の授業がよくわからない」
「家庭でどう見守ればよいのか知りたい」
そんな不安がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。


