フィルタリングの「過保護」と「放任」のあいだで〜子どもを守りすぎず、放任しすぎず〜
通知表を受け取ったとき、
「思っていたより評価が高いな」
あるいは、
「テストはよくできていたのに、どうしてこの評価なのだろう」
と感じたことはありませんか。
評価が予想と違うと、
「学校での様子を、きちんと見てもらえているのだろうか」
「うちの子には、何が足りなかったのだろう」
と、不安になることもあるでしょう。
保護者の皆様が子どもの頃と比べると、通知表で見られている内容は少しずつ変わっています。
以前は、「テストで何点取れたか」が評価の中心だという印象を持つ方も多かったのではないでしょうか。
もちろん、漢字が書けることや計算ができること、基礎的な知識を身につけることは、今でも大切です。
これらは学びの土台であり、その重要性が変わったわけではありません。
一方で、現在の学校では、知識や技能だけでなく、
「どのように考えたか」
「どのように学びを進めたか」
という過程も大切にしています。
例えば、
- 答えを出すだけでなく、その理由を自分の言葉で説明できたか。
- 友達の考えを聞き、自分の考えを見直したり深めたりできたか。
- 分からないことがあったとき、調べたり質問したりしながら取り組めたか。
こうした授業中の姿も、子どもの成長として捉えられています。
これは、「点数よりも態度が大切」という意味ではありません。
知識を身につけること。
考える力を伸ばすこと。
粘り強く学び続けること。
そのどれか一つだけではなく、さまざまな面から子どもの学びを見ようとしているのです。
そのため、テストではよい点数を取っていても、通知表の評価が予想と異なることがあります。
反対に、テストの点数だけを見ていると気づきにくい努力や成長が、評価されている場合もあります。
学校では、テストの結果に加えて、授業中の様子やノート、ワークシート、話し合いでの関わり方、書き直しや振り返りの記録など、日々の学びも評価の材料として捉えています。
通知表を受け取ったときには、数字だけを見るのではなく、
「先生は、どのような成長を見てくれたのだろう」
という視点でも読んでみてください。
そして、お子さんにも、
「どんなことを頑張ったの?」
「前よりできるようになったことはある?」
と聞いてみてはいかがでしょうか。
「どうしてこの評価なの?」と聞かれると、子どもは責められているように感じることがあります。
まずは、子ども自身が頑張ったと思っていることに耳を傾けることが大切です。
その会話の中で、通知表の数字だけでは見えなかった成長が見つかるかもしれません。
それでも評価について疑問が残る場合は、学校に尋ねることをためらう必要はありません。
「この評価は、どのような学習の様子から判断されたのでしょうか」
と確認することで、家庭では見えなかった学校での姿が分かることもあります。
通知表は、子どもをほかの子と比べるためだけのものではありません。
これまでの学びを振り返り、次の一歩を考えるためのものです。
評価の仕組みを知ることは、通知表の数字に一喜一憂しすぎず、子どもの成長をより広い視点で見ることにもつながります。
ハイパーブレインでは、学校での評価の考え方や、教育の変化によって保護者が感じやすい疑問について、分かりやすくお伝えしています。
「通知表の見方を保護者に共有したい」
「学校と家庭で、子どもの成長をどう捉えるか考える機会をつくりたい」
といったご要望に応じ、PTA研修や保護者会などの小規模な場でもお話ししています。
通知表や学校評価について、保護者へどのように伝えればよいか迷われている場合は、お気軽にご相談ください。


