評価は「答え」から「思考の過程」へ〜AI時代に、学校が取り戻したいもの〜
お子さんが宿題をしているときに、
「わからない」
と言われて、つい
「ちゃんと授業を聞いていたの?」
「もう一回、教科書を読んでごらん」
と言ってしまったことはありませんか。
あるいは、学校で先生に質問しないお子さんを見て、
「わからないなら、聞けばいいのに」
と思ったことがある保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、それはお子さんを責めたいからではないと思います。
「このまま勉強が遅れたらどうしよう」
「どこでつまずいているのだろう」
そんな心配があるからこそ、つい強い言葉になってしまうこともあります。
でも実は、「わからない」と言うことは、子どもにとって大人が思っている以上に勇気がいることです。
「こんなこともわからないの、と思われたらどうしよう」
「友達に笑われたら嫌だな」
「先生に怒られるかもしれない」
そんな気持ちから、わからないことを胸の中にしまい込んでしまう子どもは少なくありません。
けれど、本当の学びは「わからない」と気づいた瞬間から始まります。
わからないから、調べてみる。
質問してみる。
友達の考えを聞いてみる。
もう一度、自分で考えてみる。
その積み重ねが、「わかった」につながっていきます。
大切なのは、すぐに正解を出すことだけではありません。
「どこまではわかっているのか」
「どこからわからなくなったのか」
を自分で整理できるようになることです。
最近の学校でも、「正解をすぐに答えられる子」だけでなく、「どこがわからないのかを考えられる子」を大切にする場面が増えています。
授業の中で、先生がすぐに答えを教えないことがあります。
それは、子どもを困らせるためではありません。
「自分はここまではわかっている」
「でも、ここから先がわからない」
と考える時間を大切にしているからです。
また、友達同士で相談する活動が増えているのも、「わからない」と言いやすい環境をつくるためです。
先生だけでなく、友達との対話の中で、
「そういう考え方もあるんだ」
「自分とは違う見方があるんだ」
と気づくことも、学びの大切な一部です。
では、家庭ではどのように声をかければよいのでしょうか。
お子さんが「わからない」と言ったとき、すぐに答えを教える前に、こんなふうに聞いてみてください。
「どこまではわかった?」
「何が難しかった?」
「一緒に、わかっているところから見てみようか」
このように聞かれると、お子さんは自分の考えを少しずつ整理し始めます。
途中で自分で気づくこともあります。
本当に助けが必要なところが見えてくることもあります。
「わからない」は、できないということではありません。
次の一歩を踏み出すための、大切なスタートです。
これからの社会では、すべてを知っている人よりも、わからないことをそのままにせず、学び続けられる人が力を伸ばしていきます。
だからこそ、学校でも家庭でも、子どもが安心して「わからない」と言える環境をつくることが大切です。
家庭での声かけと、学校での学び方がつながると、お子さんはより安心して学びに向かえるようになります。
ハイパーブレインでは、こうした教育の変化やICT活用について、保護者の皆様や学校関係者の方向けにお話しする機会をいただいております。
「今の学校では、どのような学び方が大切にされているのか」
「家庭では、子どもにどのように関わればよいのか」
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