すっかり春ですが、海面下の氷山が重要です!
組織と仕組みづくりパートナー/中小企業診断士の蛯原健治です。
社長がいちいち言わなくても、社員が勝手に動いて利益が2倍になる組織作りのコツをお届けします。
「そんなことしなくても、仕事は回っている」
「また、仕事が増えるんですか?」
ある支援先で、OKRという
目標達成の仕組みを導入したときの反応です。
まあ、そう思いますよね(笑)。
今までも、仕事は回っていた。
お客様から注文が入れば対応する。
決められた仕事をきちんと行う。
それで何が問題なのか。
でも、経営者から見ると、
違う景色が見えています。
従業員が増え、固定費も増えてきた。
これから入社する社員も含めて、
今以上の収益を上げていかなければならない。
しかも、経営環境は激しく変化しています。
今までと同じ仕事の進め方では、
いずれ立ち行かなくなるかもしれない。
だから、目標に向かって、
チームで考え、行動を変えていく。
そのためにOKRを導入しました。
ところが、社員からすると、
今の仕事は回っている。
なぜ、わざわざ新しいことを
始めなければならないのか。
ここに、経営者と社員の
大きな認識の違いがあります。
今回の「組織変革を阻む10の課題」。
3つ目は「自分たちには関係がない」です。
この会社でOKRを導入してから、
約1年がたちました。
幹部は、少しずつ必要性を
理解してきたように感じます。
しかし、一般社員は、
まだ自分の日々の仕事とOKRが
十分に結びついていません。
部署の目標はある。
でも、その目標を実現するために、
自分の仕事の何を変える必要があるのか。
そこまで考えられていないのです。
では、なぜでしょうか。
一つは、日々の仕事とOKRの関係を
考え、共有する時間がないこと。
忙しいからです。
もう一つは、
目標から自分の仕事の変化を考える力が、
まだ十分に育っていないことです。
今まで、決められた仕事を
きちんと行うことが求められてきた。
そこから、目標を実現するために
何を変える必要があるのかを考える。
これは、今までとは違う能力です。
でも、考える機会がなければ、
その能力も育ちません。
能力が十分に育っていないから、
考えるのに時間がかかる。
忙しいから、その時間も取れない。
そして、また今までどおりの仕事に戻る。
あれ?
これでは、なかなか変わりませんね(笑)。
私は、組織を変えるには、
人材力・組織力・関係力の
3つの力を高める必要があると考えています。
しかし、この会社の事例を考えると、
もう一つ気づくことがあります。
「時間がない」
「支援がない」
「自分たちには関係がない」
これまで取り上げてきた
3つの課題が、つながっているのです。
社員にOKRの必要性を説明するだけでは、
自分の仕事との関係は見えてきません。
自分たちで考え、
幹部や仲間と共有し、
実際の仕事の進め方を変えてみる。
そんな経験が必要なのだと思います。
目標を共有することと、
目標を自分たちの仕事に
結びつけることは違います。
1年取り組んできても、
まだ道半ばです。
私自身も、この会社の支援を通して、
組織を変える難しさを感じています。
さて、皆さんの会社では、
社員が目標を知っているだけでしょうか。
それとも、自分の仕事の何を変えるのかまで、
考えられているでしょうか。
次回は、4つ目の課題
「言っていることと、やっていることが違う」
について考えてみます。
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